スペイン バルセロナでの2016年プレシーズンテスト2日目の23日、ルノー・スポールF1のジョリオン・パーマーが前日に引き続きR.S.16のテストを行った。
この日の天候は晴れでドライコンディション。パーマーは42周を走り、1分26秒189で11人中10番手という結果だった。
初日ソフトウェアを中心に多数の問題に見舞われたため、パーマーは十分に走行できずに終わった。チームは2日目セッション開始までの間に対策を講じ、午前中からコースインできたものの、午後早い段階でターボのトラブルが発生、コース上でマシンを止める事態となった。エンジンテクニカルディレクターのレミ・タファンは、原因は究明できており、解決できると述べている。
「今日のポジティブな要素は明らかだ。午前中にプログラムをうまく進め、思っていたとおりにたくさんの作業を行えたことだ」とパーマー。
「寛容なマシンで感触がよく、基礎は素晴らしいので、ここから改善を積み重ねていけるだろう」
「残念ながら午後のセッション終了を待たずに走行をやめなければならなかった。でも今日一日を総括すると、間違いなくポジティブだったと言える」
しかし2日連続で満足に走行できずに終わったパーマーは、テスト3日目からはチームがトラブルフリーで走れるよう強く願っている。
「初日にもトラブルが起きたし、2日間で79周というのはあまりにも少なすぎる。でも仕方ない」とパーマーが述べたとCrash.netが伝えた。パーマーはこの日で今週の走行を終え、翌24日からはチームメイトのケビン・マグヌッセンがステアリングを握る。
「パワーユニットが(メルセデスからルノーに)変わり、実質的に新しいチームだからこういう問題が起こるのは仕方ない。でも2日目の早い段階で起きてしまったのが残念だ」
パーマーによると、トラブルを受けてルノーはパワーユニット交換を行うことを決めたため、この日コースに復帰することは不可能になったということだ。
1回目のテスト後半にマグヌッセンがしっかり周回数を稼げなければルノーは今季テストで「ひどいスタートを切ったということになってしまう」とパーマーが述べたとF1iが伝えている。