デサントを中国で展開 伊藤忠と合弁会社設立

　デサントが、中国展開を開始する。伊藤忠商事の中国子会社 伊藤忠繊維貿易（中国）を通じ、現地スポーツ用品のリーディングカンパニー安踏体育用品の子会社 安迪体育用品（以下、Andes）およびデサントの韓国子会社 デサントグローバルリテールと中国に合弁会社を設立することで合意した。

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　デサントは、基幹ブランドの「デサント」を最注力ブランドと位置付け、中期的な重点戦略の一つとしてグローバル展開の拡大を掲げている。その足掛かりとして、2015年には韓国にデサントグローバルリテールを設立した。
　今回の合意は、新たな有力ブランドと提携して業容拡大を目指すAntaグループと、「デサント」ブランドの中国市場への本格進出を模索するデサントグループ、アジア・新興国市場における川下ビジネスの拡大を目指す伊藤忠グループとの戦略が合致したことで実現。合弁会社の資本金は250百万RMBで、出資比率は安迪体育用品が60％、デサントグローバルリテールが30％、伊藤忠繊維貿易（中国）が10％。中国では、国家戦略としてスポーツ分野の内需促進を図っており、スポーツ関連市場の急拡大が期待されている。今後は3社が強く連携していくことで、「デサント」ブランドの中国市場における加速度的な事業拡大を目指す。