スペイン、バルセロナでの2016年F1プレシーズンテスト2日目の23日、フェルナンド・アロンソがマクラーレン・ホンダMP4-31・ホンダを初めてドライブした。
この日の天候は晴れでドライコンディション。アロンソはデータ収集、システムおよびエレクトロニクスのチェック、エンジンモードの評価、空力パッケージの初期テストに取り組んだ。MP4-31の新システムの評価を行い、可能な限り多くの周回数を走りこむことを目指し、予定していたプログラムを完了したアロンソは、119周をトラブルなく走りこみ、1分26秒082で11人中9番手となった。
新車を初めて走らせたアロンソはパワーユニットが改善したと感じているが、去年のパフォーマンスを考えれば向上するのは当然であると示唆している。
「『改善した』という答えに疑問を持つべきじゃない。去年始めた段階ではトップチームとのパワーやパフォーマンスの差はとてつもなく大きかったのだから」とアロンソが述べたとFox Sportsが伝えた。
「去年は学ぶべきことがたくさんあり、痛みもたくさんあった。大量に学習し、今、パワーユニットの完全に新しいデザイン、あるいは哲学を得たので、これを理解し、ポテンシャルを引き出すには少し時間がかかる」
ホンダR&Dチーフエンジニアの中村聡氏はテスト2日目走行を次のように振り返った。
「今日のテストの目標は、一貫したペースで継続的に周回を重ねることで、パワーユニットのエネルギー回収とデプロイメントの測定を行い、エネルギーマネジメントシステムのあらゆるチェックを行うことでした」
「チームが懸命に取り組み、フェルナンドが高い集中力で走行してくれたおかげで、119周を走りこむことができ、予定していたプログラムを早い段階で完了し、たくさんのフィードバックを得ることができました。今日集めた大量のデータを今夜、そして明日以降も分析していきます」