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ウルトラソフトのベッテルが2日連続で最速タイム。ホンダは100周超え

2016年02月24日 07:01  AUTOSPORT web

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セバスチャン・ベッテル(フェラーリSF16-H)
23日、スペインのカタルニア・サーキットで行われたF1合同テスト2日目は、フェラーリの新車SF16-Hを駆るセバスチャン・ベッテルが2日連続の総合トップタイムをマークした。

 2日目を迎えたバルセロナは朝から好天に恵まれ、セッションはドライコンディションでスタート。この日はメルセデスW07をニコ・ロズベルグがドライブ、マクラーレン・ホンダもジェンソン・バトンに代わってフェルナンド・アロンソが新車のステアリングを初めて握った。

 この日も全体のトップにつけたのはフェラーリをドライブするベッテルとなった。2日続けてSF16-Hを走らせたベッテルは、朝のセッション終盤にピレリのウルトラソフトタイヤを履くと、昨年のスペインGPでロズベルグがマークしたポールタイムを2秒近くも更新。その後もさまざまな燃料量や異なるタイヤで周回を重ねたベッテルは、最後に3コーナーでストップするハプニングでセッション終了を数分早めてしまったが、最終的には126周とマイレージを稼いだ。

 2番手にはフェラーリ同様、ウルトラソフトを試したレッドブルRB12のダニエル・リカルドがつけたが、彼のベストタイムはベッテルからコンマ7秒差。逆にスーパーソフトで3番手タイムを記録したフォース・インディアのセルジオ・ペレスがレッドブルのコンマ1秒差に迫っている。

 早くも驚異的な信頼性を発揮しているメルセデスは、この日もほぼトラブルフリーでロズベルグが周回。セットアップの評価をはじめ空力データの収集などをこなすと、スタートやピットストップも含めたレースシミュレーションも実施し、トータル172周をマーク。ミディアムタイヤでベストタイムを記録した彼らは、W07に興味深いバージボードを装着している。

 5番手につけたザウバーのマーカス・エリクソン以下はソフトタイヤでベストタイムを記録。初日31周だったハースはエステバン・グティエレスが79周を走って6番手につけている。

 ロングランを中心に信頼性の作業に取り組んだウイリアムズはトータル134周を走ったバルテリ・ボッタスが2日間の作業を終了。明日3日目はフェリペ・マッサがFW38のコクピットに乗り込む。

 マノーのパスカル・ウェーレインが8番手。フェルナンド・アロンソの新車初走行を迎えたマクラーレン・ホンダは、初日の84周をさらに上回る119周を記録。チームはこの日も空力パッケージのデータ確認やエンジンモードのデータ収集、エレクトロニクスのシステムチェックなど、前日ジェンソン・バトンと進めた各種作業を改めて行っている。

 初日、まさかの最下位スタートを切った新生ルノーは、新車R.S16に初日と異なる形状のノーズを取り付けてきたが、途中でターボチャージャーのトラブルからエンジンブローを喫し、トータル42周と2日連続でマイレージを稼げなかった。

 この日最下位となったトロロッソのマックス・フェルスタッペンは、ルノーやフェラーリと共に赤旗の原因をつくったが、周回数は121周まで伸ばしている。