昨年、マノーからF1に参戦していたアレクサンダー・ロッシが、アンドレッティ・オートスポートからインディカーにデビューすることが明らかとなった。
2014年にマルシャからF1デビューと一度は発表されたものの、マックス・チルトンからシートを奪えずインディカーへの転向も噂されていたロッシ。2015年は、GP2を戦いながらシンガポールGPでマルシャのシートをゲットし、念願のF1レースデビューを飾り、日本、アメリカ、メキシコ、そしてブラジルと合計5戦に参戦していた。
今シーズンもマノーのシート獲得へ向けて交渉をしていたが、マノーはインドネシア人のリオ・ハリアントをレギュラードライバーに起用することを発表した。
F1のシートを獲得できなかったロッシだったが、インディカーの名門アンドレッティ・オートスポートからのインディカー参戦が急遽決定した。先日、アンドレッティ・オートスポートはブライアン・ハータ・オートスポート(BHA)と提携し4台目を参戦させることを発表していたが、その98号車のドライバーとしてロッシを起用することとなった。
ロッシは、23日に行われたセブリングのルーキーテストにさっそく参加をしている。
「今シーズン、インディカーにデビューできることをとても楽しみにしている。アンドレッティ・オートスポートのような高い能力を備えた伝統のチームでレースできることを誇りに思っているよ。スタートが待ち遠しいし、最初の目標はセント・ピーターズバーグでのデビューレースで早く競争力を得ることだね」とロッシ。
アンドレッティ・オートスポートは、マルコ・アンドレッティ、ライアン・ハンター-レイ、カルロス・ムニョスが昨年に引き続き参戦を継続。さらにBHAのマネイジングのもとロッシを参戦させる強力な4台体制で2016年シーズンに挑むこととなった。
「アレクサンダーがチームに加わって我々は興奮しているよ。彼の経歴は、彼の能力を証明しているし、インディカーに支障なく適応してくれると確信している。同じ屋根の下に、3人のF1ドライバーがいることは素晴らしいし、我々が持っている才能のレベルを証明しているよ」とオーナーのマイケル・アンドレッティはコメントしている。
ロッシはF1のレギュラーシートを諦めておらず、アンドレッティ・オートスポートはそれを考慮しつつ2017年のオプションを評価していくようだ。