レッドブル・レーシングは、2016年型F1マシンRB12・タグホイヤーをプレシーズンテストがスタートする22日に初披露した。チーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューエイは、規則変更がほとんどない今年、改善可能なエリアを見つけるのは難しかったが、細かい部分にまで目を向けて全体をひとつのパッケージとしてうまく調和させることを目指したと語った。
「マシンのどのエリアに一番満足しているかとよく聞かれるが、今年はレギュレーションがほとんど変わらなかったので、大きく活用できるような新しいエリアを見つけるのは難しい」とニューエイは、RB12の発表に際して語った。
「そのためこのマシンに関しては、すべてのエリアをひとつのパッケージにうまくまとめあげることに集中した。サスペンション、シャシーダイナミクス、エアロダイナミクス、そういったすべてのものが調和してうまく機能するよう、心がけた」
「去年学んだことをベースにしてさらなる改善を果たせたと思う。シミュレーションのデータのすべてが、今年のシャシーは強力であることを指し示している」
空力部門責任者のダン・ファローズも、ファクトリーで得たデータから好感触を持っていると述べている。
「風洞とCFDが示すデータは心強いものだ。非常に大きな前進を遂げたと思う」
「RB12には、RB11の好調さを維持してくれることを期待している。(去年は)望んでいたような結果は出せなかったが、シャシーの基礎が優れていたことは誰もが知っている。それを維持していきたい。さらにこのマシンがいいベースとなって、パワーユニットのアップグレードを得てさらなる前進を遂げられることを期待している。空力面をはじめありとあらゆる面においてね」
2010年から4年連続でダブルタイトルを獲得してきたレッドブルだが、2015年は1勝もできずコンストラクターズ選手権4位に沈んだ。昨年不満を示していたルノーのパワーユニットを継続して使用することになったものの、今年は優勝争いに加われる位置に戻ることを目指す。