2015年シーズンのアジアン・ル・マン(AsLMS)にクリアウォーター・レーシングから参戦し、クラスタイトルを獲得した澤圭太が、6月に行われるル・マン24時間レースへ参戦する。
澤はクリアウォーター・レーシングの3号車マクラーレン650S GT3をドライブし、AsLMSのGTクラスに参戦。チームのダブルタイトル獲得に貢献した。AsLMSのチャンピオンチームはル・マンへの参戦権を手にできるため、クリアウォーター・レーシングはイタリアの名門、AFコルセとジョイントする形でル・マンに参戦すると決定。LM-GTE Amクラスに58号車フェラーリ458 GTEとして挑む。ドライバーは澤に加え、クリアウォーター・レーシングオーナーのモク-ウェン・サン、ル・マンでのレース経験が豊富なロブ・ベルの3名が起用されている。
以前から30代のうちにル・マンへ行くことが目標と公言していた澤。今回、その目標を39歳10カ月というタイミングで達成することとなり、「2013年に一度ルマンへ行くチャンスに手が届きそうでしたが、断念することとなりました。その悔しさを体験しているからか、喜びもひとしおです」と心境を語った。
「この11年、海外でのレース活動を続けてきて、ドライバーとしての夢を実現できた喜びと同時に、2013年に一緒に悔しさを味わった方々の気持ちを背にサルテ・サーキットへ向かう責任もひしひしと感じています」
「まずは最低限、安全に完走することを目標に、この経験を自分の糧とするための準備を、これからの4カ月で進めていきたいと思います。その第1歩は3月にAFコルセと合流し、バレルンガ・サーキットで行うテスト走行から始まります」
澤のル・マン参戦へ向けたプロジェクトの様子は専用フェイスブックページ(https://www.facebook.com/roadtolemans.keita.sawa/)でも随時紹介していくという。
また、澤は今季のGTアジアにも継続参戦することも発表。昨年に引き続き、ベントレー・チーム・アブソリュートの一員としてベントレー・コンチネンタルGT3をドライブする。