22日、スペインのバルセロナで2016年F1プレシーズンテストがスタートした。初日、メルセデスはルイス・ハミルトンによりW07の本格的なテストをスタートした。
この日の天候は、午前中は曇り、序盤はダンプ状態だったがすぐにドライとなり、午後は快晴となった。ハミルトンは156周という他より圧倒的に多い周回数を走り切り、ミディアムタイヤで11人中2番手となる1分25秒409を記録した。
ハミルトンは午前9時のコースオープン直後に最初のランを行い、午前中に66周を走破。午後には90周を走りこんだ。
この日のプログラムはセットアップおよび2016年のピレリタイヤの評価を集中的に行い、とにかく周回を多く重ねていくことだった。
「今のところマシンはとても素晴らしいと思う。去年とほぼ同じだね」とハミルトン。
「いいことだよ。いい基礎があるということだから、それを基にしてさらに向上させることができる」
「重要なのは短期間のテストの間にできるだけ多くの距離を走りこむこと。そういう意味で素晴らしいスタートを切ることができた。チームはすごくいい仕事をしてくれたね。大きな問題に見舞われることなくこれほどたくさんの周回数を走ることができたんだから。初日としては素晴らしいことだ。この状態が続くよう願っている」
「タイヤの感触は少し変わったね。今後の数日で理解を深めなければ」
「バルセロナは新車をテストするのに最適なサーキットのひとつだ。さまざまな種類のコーナーがあるし、気候もいい。だから最適な形で1年をスタートすることができた」
「もちろんまだ始まったばかりだから、今の段階では他のチームの様子は判断できない。全員がプッシュし始めるまでは、自分たちにどの程度の競争力があるのかは分からないんだ。それでも悪くはなさそうだ。それは間違いないね。毎年、いまだかつてないほどタフなシーズンになるという心構えを持っていなければならない。今年もそういう気持ちで臨むよ」
「今年フェラーリが浮上してきて僕やニコ(・ロズベルグ)との戦いになるといいね。ファンは興奮するだろうし、それは僕にとっても同じだ」
一方メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、翌日以降、マシンに独特のコンポーネントを導入する予定であると語った。
「少し独特なものを導入する」とウォルフ。
「マシンに搭載するのが明日になるのかそれより先になるのか分からない。今日集めたデータを分析してから決める」
「マシンに搭載する新しいアイテムを初めて見た時、私はかなり驚いた」
翌23日はロズベルグが走行を担当する。