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新ハース、ウイング脱落も「開幕戦で入賞可能」と自信揺るがず

2016年02月23日 15:51  AUTOSPORT web

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ロマン・グロージャン(ハースVF-16)
22日、スペインのバルセロナで2016年F1プレシーズンテストがスタートした。今季F1にデビューするハースF1チームは、ロマン・グロージャンによりVF-16・フェラーリのテストを開始した。

 この日の天候は、午前中は曇り、序盤はダンプ状態だったがすぐにドライとなり、午後は快晴となった。グロージャンは31周を走り、ミディアムタイヤで11人中10番手となる1分28秒399を記録した。

 午前中に12周を走行、グロージャンは6周目に自己ベストタイムを記録している。しかしピットストレート走行中にターン1直前でフロントウイングが脱落。グロージャンは自力でガレージに戻ることができたものの、チームは原因調査に長時間を費やし、暫定的な対策を施して走行を再開した。グロージャンがコースに復帰できたのは午後のセッション終盤になってからだった。
 チームプリンシパルのギュンター・シュタイナーによると適切な解決法はすでに見つかっているということで、翌日はもっと周回数を積み重ねていきたいと彼は語っている。

「ウイングに小さな問題が出て、(対策に)時間がかかった。でも明日に向けて問題を解決した」とグロージャン。

「すぐに原因は分かった。対策はさほど難しくないはずだ。99パーセントの確率で問題を解決できたと思う」

「僕らは小さなチームだけれど、リソースは大きい。これまで小さな問題がたくさん起きたが、皆しっかり対処している」
「大きな問題は何も起こっていない。これからいろいろトラブルに見舞われるだろうけど、今の状況には満足している」

「初日には大満足だよ。チームはいいスタートを切った。ポジティブな一日だ。もちろん人は常にもっと上をと望むものだけど、一番大事なのは自分がこのマシンに満足していることだ。第一印象はすごくいい。走り出した時からマシンバランスがよかった」

「今日は特別な日だ。完全に新しいF1マシンで走るなんて一生に一度の経験だ。アメリカのF1チームなんだからなおさらだよ。このプロジェクトの一員になれてすごく興奮している」

 今季ポイント獲得が可能だと思うかと聞かれたグロージャンは「イエス」と答えた。
「メルボルンのグランプリでは比較的ポイントを獲得しやすい。完走すれば普通はトップ10に近い位置にいるんだ。僕らにとって中団でレースをすることは手が届かないような状況ではない」

 翌23日はエステバン・グティエレスが走行を担当する。