22日、スペイン バルセロナで2016年のF1プレシーズンテストがスタートした。初日、マクラーレン・ホンダはジェンソン・バトンによりMP4-31をシェイクダウンした。マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、昨年型よりいいマシンであることはすでに確認できていると語った。
この日の天候は、午前中は曇り、序盤はダンプ状態だったがすぐにドライとなり、午後は快晴となった。バトンは84周を走行、ソフトタイヤで6番手タイム1分26秒735を記録した。トップ4はミディアムタイヤでベストタイムをマークしている。
この日チームはシステムチェックなどの作業を中心に行った。序盤に小さな不具合が起き、調査のために短い中断を強いられたものの、問題はすぐに解決、バトンは午前中のセッションで35周を走行した。午後にはピットとマシンとのコミュニケーション、テレメトリー、新しい空力パッケージのデータ確認、パワーユニットのモード確認などを行っている。一日を通してバトンはさまざまな評価作業を行いながら84周を走行した。
「今日は堅実な一日を過ごした。いい周回を重ねたので、テスト初日としては心強いし、去年と比べると進歩したといえる」とブーリエ。
「今日マシンから得た最初のデータはポジティブなものだ。ファクトリーのデータとコース上のパフォーマンスが一致していた。今日も今後の数日もテストであり、その作業に集中していく。すべてのシステムチェックを完了し、必要なデータを集め、冬の間の準備作業からの予想とデータの確認を行わなければならない」
「全体的に我々はまだ期待を高めていく状況にはない。まだテストが始まったばかりだからね。パフォーマンスについて考える前に、まずはツールとデータをうまく活用しなければならない。今日は正しい方向に一歩踏み出した。だが道のりは長い。一日一日努力していく」
マクラーレンは自信を回復したかと聞かれ「イエス。マシンに関するデータはすべて予想と一致している。冬の間の仕事とシミュレーションから期待が得られ、いい兆候が見られる」とブーリエは答えた。
「我々のツールが適切に機能しているということであり、去年よりマシンがよくなっていることが分かる」
22日の午前セッションを終えたところで2016年のホンダのパワーユニットの第一印象について聞かれ、ブーリエはこう話した。
「今日午前中、順調に動いていたのはいいことだ。それ以上のことは言えない」
「(ホンダには)大きな改善がなされていたと思う」
「正しい方向に進んでいるのは明らかだ。去年我々を苦しめたいくつかの問題を解決してきた。今のところいいと思う」