トップへ

脇阪寿一、ネッツトヨタ東京から86/BRZ Raceに参戦

2016年02月22日 19:31  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

GAZOO Racing 86/BRZ Raceのプロフェッショナルクラスに参戦する脇阪寿一。カラーリングは昨年仕様
ネッツトヨタ東京は22日、2016年シーズンのモータースポーツ参戦体制発表会を開催し、先日スーパーGT500クラスからの引退を発表した脇阪寿一がGAZOO Racing 86/BRZ Raceに参戦することが発表された。

 2013年からモータースポーツ活動に取り組んできたネッツトヨタ東京はこれまで、「販売店はお客様との接点。公道を走れるクルマでレースもできるということを見せたい」(塚越富夫GM))との思いのもと、Netz Cup Vitz Raceや86/BRZ Race、そしてTRDラリーチャレンジなどのナンバー付きのレースで経験やノウハウを蓄積。2016年は“次のフェイズにステップアップする年”と位置づけ、店舗での利用者との交流イベントや、サーキットでの走行プログラム、そしてレース観戦ツアーなどを実施しながら、モータースポーツを店舗や利用者にもつなげていく活動を推進していく。

 そんな中、今年はLEXUS TEAM LEMANS WAKO'Sの監督を務めることになった寿一が、ネッツトヨタ東京から86/BRZ Raceに参戦することが発表された。寿一は、カーナンバー25を掲げ、グッドイヤータイヤを装着した86で、シリーズのプロフェッショナルクラスに参戦。関東近郊でのレースを中心に、開幕戦もてぎ、第4戦富士、第6戦富士、最終戦鈴鹿、そして年末の特別戦という計5戦の参戦を予定している。参戦に向けた展望、そして参戦の目的について、寿一は次のように話す。

「いきなり86/BRZ Raceに出て勝てるとは思っていません。本当に厳しいレースですし、本当な優秀なドライバーたちが優秀なチームや仲間と走っている舞台ですから、なかなか厳しい戦いにはなると思いますが、そこで参戦することで、販売店のみなさんとともにモータースポーツとクルマの楽しさ、素晴らしさを精一杯伝えていきたい」

「正直、スーパー耐久にスポット参戦した以外で、僕はこういったレースに出たことはありません。トヨタの体制発表で引退を発表してから、自分の活動の“第2章”という位置づけをしていますが、それはいかにモータースポーツをいろいろな方に伝えるかという作業です。そういう意味では、新たな領域に挑戦するということ。1からスタートするつもりですし、たくさんのことを学び、そこに参戦しているドライバーや応援しているファンの方の気持ちも理解した上で、どのように伝えていくかを大切にしたい」

 とは言え、寿一もやはり勝負師。プロフェッショナルクラスで戦いを繰り広げるドライバーたちを念頭に、「上で“カッコつけている”人たちに早く追いつきたい(笑)。でも彼らは、コツコツとぶつけながらも相手のスペースを残す、いぶし銀なレースをしている。そこに自分が入ったらどれだけ楽しいかなというイメージはあります。(かつて戦ってきたドライバーたちと)久しぶりに同じような道具で戦えることを楽しみにしています」と参戦に向けた期待感も語っていた。

 ネッツトヨタ東京からはほかにも、塚本奈々美が86/BRZ Raceのクラブマンクラスに、そして水谷大介がVitz Raceの関東シリーズなどに、それぞれ特別戦も含めた5戦ずつ参戦予定。寿一を合わせた3人で、ネッツトヨタ東京とともに、クルマの楽しさやモータースポーツの“ワクドキ感”を伝えていく活動を実施していくこととなる。