トロロッソF1チームは22日、暫定カラーリングをまとった2016年の新車『STR11』をバルセロナ・サーキットで披露し、さっそく今シーズン最初のテストをスタートさせた。
昨年は、驚異の新人マックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツJr.の若いコンビに、時折レッドブルをも凌ぐパフォーマンスのSTR10で最高位4位を2度も獲得するなど、注目を集めたトロロッソ。今年は姉妹チームであるレッドブルのパワーユニット決定が遅れたことで新車に搭載するエンジンブランドがなかなか決まらなかったが、最終的には昨年フェラーリが大幅に進化させた2015年型パワーユニットの最終仕様を獲得した。
急ピッチでの新車開発を強いられたトロロッソだが、この日バルセロナ・サーキットに持ち込まれたマシンはダークブルー一色の暫定カラーリングながら、その姿はまぎれもない新車。昨年同様の突起型のショートノーズをはじめリヤ後端も下側部分を絞り込んだコークボトル形状を採用するなど、前年モデルを正常な形で進化させている。
今回のテストには、フェラーリの2015年型最終仕様のパワーユニットが搭載されているが、2016年の正式なカラーリングは2月29日に公開される予定。
テスト初日を迎えたチームは、サインツJr.のドライブでSTR11をシェイクダウン。2日目以降はふたりが交互にステアリングを握ることになっている。