フェラーリの2016年型F1マシンSF16-Hは、あらゆるエリアに新たなコンセプトあるいは改善を導入した、「極めて野心的」なマシンであると、チーフデザイナーのシモーネ・レスタが語った。
19日にオンラインで発表されたSF16-Hは、ショートノーズが採用され、リヤが非常にタイトなデザインで、以前からうわさされていたとおり、2012年から使用していたプルロッドフロントサスペンションからプッシュロッド式に戻したことも明らかにされた。
チーフデザイナーのレスタは新車発表に際し、以下のように語っている。
「このマシンのプロジェクトは1年前にスタートした。極めて野心的な方向性を採った。我々の目標は非常に野心的だからだ」
「ありとあらゆるものを見直した。何を変えたかというと、ノーズ、フロントサスペンション、サイドポッド、パワーユニット、リヤエンドといったところだ」
「いくつか(去年とは)大きく違うものを取り入れた。(ノーズの位置は)高められ、空気の流れが去年とは変わった。それは極めて重要なことだ。空力面でプラスの効果がもたらされるからだ」
「また、4年間使ったプルロッド(フロントサスペンション)を廃止、プッシュロッドを採用した。重量面でも改善があり、去年型を含めここ数年のマシンと比べて一歩前進している」
「もうひとつ重要なのはサイドポッドだ。ラジエターが変わった。冷却システムにおいてメリットを狙った」
昨年ランキング2位のフェラーリは、2年目となるセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンのペアにより、今年は王者メルセデスと対等に戦える位置に立つことを目指す。
フェラーリはプレシーズンテストがスタートする前日の21日にスペイン バルセロナでSF16-Hのシェイクダウンを行うものと考えられている。