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森村泰昌の大規模個展が大阪に 名作「ゴッホ」から初の長編映像作品まで公開

2016年02月21日 21:23  Fashionsnap.com

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森村泰昌《自画像の美術史(ゴッホ/青)》2016年 作家蔵
日本を代表する現代芸術家の森村泰昌が、個展「森村泰昌:自画像の美術史―『私』と『わたし』が出会うとき」を大阪の国立国際美術館で開催する。自身初の長編映像作品を含む新作や未発表作、過去の代表作などを集め、計約130点を一挙公開する。会期は4月5日から6月19日まで。

森村泰昌が大阪で大規模展開催の画像を拡大

 森村泰昌は1951年大阪生まれ。森村自らがゴッホの自画像に扮した「肖像(ゴッホ)」(1985年)が高い評価を得て以来、名画の登場人物や映画女優、20世紀の歴史上の人物などをモチーフにしたセルフ・ポートレート作品を手がけている。
 森村が地元・大阪の美術館で大規模な個展を開くのは、今回の「森村泰昌:自画像の美術史―『私』と『わたし』が出会うとき」が初めて。セルフ・ポートレート作品と資料で構成する「第1部 自画像の美術史」では、「肖像(ゴッホ)」などの代表作に加えて、レオナルド・ダ・ヴィンチやマグリット、ダリ、そして30年ぶりにゴッホの自画像に扮して制作した新作を発表。青木繁や松本竣介といった近代日本の美術家から、岡本太郎や山口小夜子などの表現者、ウォーホルやシンディ・シャーマンら海外のアーティストまで様々な人物に扮した自画像を揃え、幼少時からのポートレートも展示される。「第2部 『私』と『わたし』が出会うとき」では、全編60分超の映像作品を上映。映像作家の藤井光を起用し、自画像を描く芸術家に森村自身を加えた計13名が登場する「最後の晩餐」を公開する。会期中は森村本人が作品を解説する講演会を全10回開催。同展覧会に合わせて、映像作品の撮影に使われた名村造船所跡地と、森村が運営に携わる釜ヶ崎芸術大学の2ヶ所でも展覧会が開かれる。
■森村泰昌:自画像の美術史―「私」と「わたし」が出会うとき会期:2016年4月5日(火)~6月19日(日)会場:国立国際美術館(大阪市北区中之島4-2-55)開館時間:10:00~17:00 ※金曜日は19:00まで(入場は閉館30分前まで)休館日:月曜日(ただし5月2日(月)は開館)観覧料:一般1,300(1,100)円、大学生900(700)円、高校生500(300)円    ※()内は前売・団体料金/団体は20名以上/中学生以下無料
公式サイト