マクラーレン・ホンダは21日、2016年を戦うマシンMP4-31を正式に発表した。マクラーレンは、専用に開発されたホンダの新パワーユニットRA616Hを得て洗練された空力ソリューションを実現したと述べている。
今年はテクニカルレギュレーションに大きな変化がないため、昨年型MP4-30のデザインコンセプトを強化し成熟させることに集中、その上で多数の全く新しい革新を取り入れたという。マクラーレンは、新パワーユニットの優れた空間効率と洗練された空力ソリューションとの間でいいバランスを達成することができたと述べている。
マクラーレン・テクノロジーグループのCEOロン・デニスは、昨年は試練の年だったが、勝利への決意は揺るいでいないと語った。
「昨年新たにスタートしたマクラーレン・ホンダのパートナーシップが2年目を迎え、全員が目標達成のために団結している。目標は、共通する野心、つまり勝利に向けてチームを高めていくことだ」
「勝利をいつ達成できるのか、予想をするつもりはないが、チーム全員がこの数カ月、休みなく力を注いできたことは断言できる。その結果、冬季の間、MP4-31の開発は加速した。我々チームの努力を誇りに思う」
「目標達成の意志は変わることなく非常に固い。我々はフルワークスチームの勝利の可能性について揺るぎない信念を持っている。現代F1で真の成功を収めるための唯一のプラットホームは、多国籍自動車メーカーに支えられたフルワークス体制であるのは間違いないのだ。マクラーレン・ホンダは共に働き、共に勝利を目指すと宣言してきた。昨年直面したチャレンジを通して我々の関係が深まることで、その決意はさらに強固になった」
レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、22日から始まる8日間のテストを最大限に生かして、マシンの開発を進めていくと語った。
「(マクラーレンの)ウォーキング、(ホンダの)さくら、ミルトンキーンズのスタッフ全員がこの数カ月、ハードワークに取り組んできた」とブーリエ。
「皆が冬の間に懸命に作業にあたり、その結果、アグレッシブな開発・製造プログラムをスケジュールどおりに進めることができた」
「しかしそれに満足することなく、この数週間、数カ月、エンジニアリングチームを強化してきた。我々が行ってきた変更が今後のマシン開発の進歩を押し進め、加速すると確信している」
「2回のバルセロナテストは全部門のスタッフの共同作業の始まりにすぎない。最初のテスト4日間を慎重に入念に過ごし、この時間を最大限に活用することを目指す」
「我々は高いモチベーションと決意を抱いている。協力して前に進んでいく」