東京商工リサーチが全国の企業データベース281万社(2015年11月時点)を分析したところ、社長の平均年齢が60.89歳となったことが分かった。昨年から0.2歳の伸びで、わずかながら新陳代謝が進んでいるが、大きな変化には至っていないようだ。
高齢社長の業績は微妙、70代社長の2割が赤字
年代別の構成比では、60代社長が34.5%と最大。次いで70代が23.3%となった。70代が占める割合は、2010年の18.4%から右肩上がりで増加を続けている。30代以下は3.7%に減り、過去5年間で最低の水準となった。
しかし高齢社長の業績は芳しくない。減収減益企業に占める割合は、60代が27.2%で最も高く、70代以上が26.74%、50代が26.71%と続く。70代以上の社長は赤字企業の構成比が20.6%を占め、売上高1億円未満の企業も70代以上が19.4%を占めた。
黒字企業は40代社長の構成比が81.6%で最も高く、30代81.3%、60代80.5%、50代80.4%と続く。「増収増益」の比率が最も高かったのは、30代以下で37.2%。平均年齢は都道府県別では高知県の62.7歳、産業別では不動産業が62.6歳が最高だった。
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