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クリスチャン・ホーナー「前半戦はトロロッソに負けることも覚悟」

2016年02月19日 15:11  AUTOSPORT web

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ダニール・クビアト(レッドブル)/カルロス・サインツJr.(トロロッソ)
レッドブルは、2016年F1シーズンの前半戦で、「弟分」のトロロッソより下位に甘んじることを覚悟しているという。クリスチャン・ホーナー率いるレッドブルが、バッジを「TAGホイヤー」に付け替えたルノー製パワーユニットで今季を戦うのに対し、トロロッソはフェラーリの昨年型ユニットの最終仕様を手に入れたからだ。

 ホーナーによると、トロロッソはバルセロナのようなコースで2015年より1周あたり0.8秒ほど速くなると予想され、このゲインは今季序盤戦で彼のチームの前を走るのに十分なものだという。

「とにかく全力で仕事に取り組んで、シーズンの後半戦でサプライズを起こしたい」と、彼は17日水曜日にロンドンで開かれたレッドブルのカラーリング発表会で語った。

「今年の前半戦は、これまでとは違った状況になるだろう。たとえば、トロロッソは昨年とは違うパワーユニットに積み替えたことで0.8秒を手に入れる。これはかなり大きなパフォーマンスゲインだ。我々もシーズンを通じて同様のゲインを得たいと思っているが、言うまでもなく、こちらはそれをシャシーの進化で稼ぎだすしかない」


 トロロッソがレッドブルより上位を走ると予想しているのかという質問に、ホーナーは「シーズンの初めについては、イエスだ」と答えた。
「だが、シーズンが終わるまでに、そうした状況を変えることはできると思う」

 その一方で、彼は楽観的な見方も示している。ルノーがロータスを買収し、ファクトリーチームとしてF1に戻ってきたことで、「彼ら自身の競争力を高めるために予算面でも必要な手立てが打たれる」と考えられるからだ。困難な2014~15年シーズンを通じて学んだことに照らしても、ルノーで起きている変化はポジティブなものに見えると、ホーナーは言う。

「パフォーマンスのどの部分が足りず、それを解決するには何をすべきかについて、(ルノーは)以前よりずっと明確に理解し始めたという印象を受けている。確かな自信を持って、仕事に専念しているようだ。組織の再編成を通じて、何人かの経験豊富な優れたコンサルタントも加わった」

「ボブ・ベルもチームに帰ってきた。彼はメルセデスで得た経験や知識を持ち込んでくれるだろうし、前回のルノー・ワークス時代にも成功を収めた実績がある」
「現在の彼らは、取り組むべき正しい領域に取り組んでいると思う」