インドネシア人ドライバーのリオ・ハリアントが、今季マノー・レーシングのレギュラードライバーを務めることが正式に明らかになった。
インドネシア政府の支援を受けるGP2ドライバーのハリアント(23歳)は今オフ、ウィル・スティーブンスやアレクサンダー・ロッシと並んで同チームの有力なレースドライバー候補として噂されてきた。
チームは先週、2015年のDTMチャンピオンでメルセデスAMGのリザーブドライバーを務めたウェーレインとの契約を発表したものの、チームメイトについては発表していなかった。
しかし、ハリアントを支援するインドネシア青年・スポーツ省の大臣は、マノーから求められている持参金の調達に動いていることを認め、1,500万ユーロの前払いとして300万ユーロを支払うよう求められているなど具体的な金額が報じられたほか、イギリスメディアは昨年マノーに770万ユーロを持ち込んでいた有力候補のスティーブンスが、ハリアントのもたらす額と同レベルのスポンサーマネーを用意することができなかったため、ハリアントがシートを勝ち取ったと報じていた。
18日、マノー・レーシングは、ハリアントと2016年のドライバー契約を結んだことを正式にアナウンスした。
「我々は2016年のセカンドドライバーとしてリオを発表することができて非常に嬉しく思っている」とチームオーナーのスティーブン・フィッツパトリックは語っている。
「彼が6歳でカートを始めて以来、リオはレースと共に歩み、コースの内外で粘り強く戦ってきた。とりわけ、昨年のGP2の戦いは印象的だった」
「インドネシアによるリオへの支援も、チームやF1にとって素晴らしいことだ」
インドネシア初のF1ドライバーになることが決まったハリアントも、次のように喜んでいる。
「マノー・レーシングは、エキサイティングな展望と野心的な計画を併せ持つチームで、素晴らしいパッケージを作り上げた。マシンに乗るのが待ちきれないよ」
「メルボルンは自分や母国、支援者そしてファンにとって素晴らしい瞬間になる。2016年はその信頼に報いるとともに、F1でアジアを代表する機会になるだろう」
ハリアントのマノー入りが正式に決まったことで、2016年F1のドライバーラインアップがすべて出揃ったことになる。