2016年のホンダF1パワーユニットが、ファクトリーでのテスト段階で頻繁にトラブルに見舞われているとスペインメディアが報じたが、こういった報道をホンダ側は否定した。
ホンダは2015年、マクラーレンのパワーユニットサプライヤーとしてF1に復帰した。しかしマクラーレンMP4-30・ホンダは信頼性、パフォーマンスともに低く、チームはコンストラクターズ選手権9位と低迷した。
今季大きな前進を目指すマクラーレンとホンダは、リヤのボディワークをタイトに絞り込んだ“サイズゼロ”というアグレッシブなコンセプトは維持しつつ、さまざまな改善を図る。ホンダF1プロジェクトの新井康久総責任者は、今年はターボのサイズを少し大きくし、MGU-Hを改善するなどの修正を行うと述べている。
しかしスペインのMarcaは、マクラーレンのシャシーと共にファクトリーでテストをしている段階で、ホンダの今季パワーユニットにはパワーの向上は見られるものの故障が相次ぎ、信頼性に不安があると16日に伝えた。トラブルの原因は主にターボであり、オーバーヒートの症状が出るということだ。17日にMarcaは、マクラーレンは走行距離を稼ぐことを重視しテスト序盤に2015年型のパワーユニットを使用することを検討しているとも報じている。
一方こういった報道をホンダのスポークスパーソンが否定したと、Pitpassが17日に伝えた。
「ホンダのパワーユニットのパフォーマンスと信頼性に関する報道は事実無根であり推測にすぎません」とスポークスパーソンがPitpassに述べたということだ。
「ファンにもメディアにもそのように認識してくださるようお願いします」
「バルセロナでの8日間のテストを終えるまでは、自分たちの位置を正確に知ることはできません。それまでは詳しい情報はありません」
「再びコースを走るのを楽しみにしています」
マクラーレン・ホンダは今季プレシーズンテスト初日の前日21日に新車MP4-31を披露する。プレシーズンテストはバルセロナで2月22日から25日と3月1日から4日の合計8日間行われる。