河瀨直美監督が手掛けた「SEED」の舞台は、河瀬監督の故郷でもある奈良と混沌とした東京の中心地 新宿。1人の少女が旅の途中で出会う人々や物事との"交換"を通じて生じる様々な感情や気づき、生物や土地にひそかに宿るスピリットを描く。少女を演じる安藤さくらについて河瀬は「素朴で原始的でありながら官能的」と話しており、"アジア特有の女性らしさを持ち合わせたセンチメンタルな肖像"として抜擢。また、「バクマン。」に続いて映画作品の音楽を手掛けることになったサカナクションは作品の世界観を表現するため、ロケ地にもなった奈良公園内にある浮見堂でレコーディングを実施し、緻密な音世界を創り上げたという。
同作は、2月16日にニューヨークにて初公開されるほか、2016年9月に開催されるヴェネツィア映画祭のヴェネツィア・デイズ部門Giornate degli Autoriでも上映される予定。