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ルノーF1「体制決定の遅れが新車開発に響いた」

2016年02月17日 09:41  AUTOSPORT web

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2016年ルノーF1発表会
ルノー・スポールF1のテクニカルディレクター、ニック・チェスターが、2016年にルノーのワークスチームとして参戦するという決定が遅れたことが、マシン開発作業に大きく響いたと認めた。

 昨年ルノーは、パワーユニットサプライヤーではなくワークスチームとしてF1活動を行うことを本格的に検討、ロータスF1チームを買い戻すための交渉を始めたが、正式に買収およびワークス参戦を発表したのは12月になってからだった。

 ロータスは昨年メルセデスのパワーユニットを搭載しており、ルノーにスイッチすることでマシンデザインにおいて大きな変更を強いられた。しかも十分な時間がなかったために、目指すベストのパッケージを達成できなかったとチェスターは認めている。

「大きなチャレンジだった。通常(前年の)5月以降に新しいパワーユニットを組み込むのはかなり難しい」とチェスター。
「昨年末まで(パワーユニットが)確定していなかったので、苦労した」

「シャシー後部、クーリングレイアウトを変更しなければならなかった。これを1カ月で行わなければならず、膨大な作業が必要だった」

「理想とする仕上がりとはいえない。大きな妥協を強いられたわけではないものの、理想的な作業を行うだけの時間はなかった」


 3日に体制発表会を開いたルノーは、新カラーリングのマシンを披露したものの、これは昨年型ベースのショーカーだった。チェスターは、新車R.S.16はプレシーズンテストがスタートする22日には走行できる状態になると述べている。

「チームメンバーは非常にうまく対応してくれた。クラッシュテストに合格し、マシンをホモロゲートし、最初のテストに向けて順調にいっている」
「楽ではなかったし、かなりスケジュールはタイトだが、すべて実行可能だ」
「信じられないほどうまく予定どおりに運んだ」

 昨年ロータスは財政的に非常に苦しい状態にあったため、シーズン中にはほとんどマシン開発を進めることができなかった。しかしベルギーGPではロマン・グロージャンが3位表彰台を獲得しており、マシンのベースは優れていたものと考えられる。チェスターは、今季ルノーR.S.16は昨年型の哲学を踏襲したものになると明かした。

「マシンの哲学を変更する必要はなかった。(去年と)ほぼ同じ哲学でいく」
「我々が発見したいくつかの特性のおかげでマシンのハンドリングはとてもよく、ドライバーたちはマシンの力を最大限に引き出すことができた」
「そのためこれを継承し、さらに推し進めていく」