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宮崎議員の謝罪会見に見る頭の悪さ 二度と政治家にさせないよう引き続き注視しよう!

2016年02月15日 13:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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このところ、自民党に対しては野党、マスコミが攻勢の手を強めている。1月には、TPPの中核を担っていた甘利明議員が、「週刊文春」のスクープ記事によって金銭授受疑惑の当事者となり、内閣府特命担当大臣を辞任に追い込まれたばかり。

また、領土問題担当相でありながら「歯舞」が読めなかったことで突っ込みを食らった島尻安伊子議員、被爆線量目標について「根拠がない」と発言し、後に撤回した丸川珠代環境相など、自民党所属議員は言葉尻を取られ続けている。(文:松本ミゾレ)

個人的には、野党による過剰な揚げ足取りは下らないものだと思うし、島尻領土問題担当相については、さすがに歯舞ぐらい読めるだろうけど、いい年齢だからとっさに読みが分からなくなっただけと思う。いつまでもこんな下らない凡ミスを、鬼の首をとったかのように糾弾している人々が不憫でならない。

が、それでも尚、捨て置けない議員がいた。既にメディアで散々ぶっ叩かれて議員辞職を表明した、宮崎謙介氏だ。

奥さんが妊娠中に不倫とか馬鹿? 人間性だけでなく危機管理意識のなさがヤバ過ぎる

いまさら詳細に説明するのもアレなので、ざっくりとこの人物が何故槍玉に挙げられたのかについて書いておく。高身長イケメン議員の宮崎氏は、同じ衆院議員である金子恵美議員と結婚し、国会議員としては初の育児休暇取得を表明したことで、マスコミにも注目された。

宮崎氏は金子議員の出産に際し、「育休を取得して子育てをサポートする」と発言し、イクメン議員と呼ばれるようになったが、なんと金子議員の妊娠中である今年1月に知り合った女性タレントとの不倫が報じられる。2月12日に行われた会見で、宮崎氏はようやく報道が事実であると認め、議員辞職する意向を固めたと述べている。

が、これで一件落着とはならない。散々イクメン議員というワードで好人物を演じ、周囲を欺き、妊娠中の妻に内緒でタレントに手を出して性欲を満たしていたというだけでも愚か千万。「こいつのせいでイクメンって言葉が軽くなった」と憤っている人もいるだろう。

この人物の馬鹿なところは、マスコミや野党が粗探しに躍起になっていたにも関わらず、のうのうと不倫に興じていた点だ。叩けば埃が出るという自覚があったのなら、普通はどんな馬鹿でもおかしな真似はしない。まともな人間性と危機管理意識の欠如が、結果的に多くの人々に迷惑を掛けてしまっている。

謝罪会見で「日本に夢を与えたい」、自己陶酔感あふれる言葉にウンザリ

謝罪会見の内容も頭がクラクラしそうになる文言が踊っていた。特に笑えたのがこの一節。

「私の後に、日本のリーダーがこの道を切り拓いてくれると期待を致しております。(中略)志し半ば。成し遂げたい政策、実現したい社会、日本に夢を与えたい、ということを実現したい思いは今でも変わりません」

どうだろう、この期に及んで物凄い自己陶酔感のある強烈な台詞。自分の所業のせいで、自分の将来を潰し、妻、子供、支持者、そして同じ自民党の全ての人々を裏切った人間が、よくもまあこんなことを言えるものである。

一にも二にも、ここは謝罪して、謝罪して、謝罪し通すのが当然なのに、何が「私の後に~」なのだろうと目が点になった。「日本に夢を与えたい」という言葉など、お前が言うなという話である。

妻の妊娠中に積極的にサポートすると自分から発言していたのに不倫をしていた、夫としても父親としても資質のない男性に、なんで僕らが夢をもらわないといけないんだろう。

議員辞職後の身の振り方に注意、二度と政治家にしてはいけない

さて、妻の金子議員は出産直後に夫の不倫の事実を知ったという。この馬鹿な夫の告白に対して、金子議員は「恥をかいてきなさい」と発言したという報道があるそうだ。金子議員の方がよほど男らしい。

しかし、この後はどうなるのだろう。宮崎氏が辞職したところで、今後ひょっこり議員に復帰しようと画策する可能性はゼロではない。現に会見でも「一から出直して、いつの日かまた、私の理想と実現したい政治を追い求める資格を与えていただけるよう、出直して参りたいと思います」なんて言っている。

議員の不祥事なんて、当事者からすれば「喉元過ぎれば……」という程度の感覚だったりするかもしれない。馬鹿な夢物語は描かず、真っ当に生きて反省してほしい。イクメンどころか、普通の父親にすらなれない人物だ。二度と政治の世界に関与してもらいたくない。

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