世界ラリー選手権(WRC)第2戦スウェーデンは14日、SS21のデイ4が行われ、セバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR)が開幕2連勝。通算3度目のラリー・スウェーデン制覇を成し遂げた。また、ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)は自身最高位タイの総合2位を獲得している。
最終日のデイ4は当初4SSの走行が予定されていたが、暖冬の影響で開幕前に2SSが中止に。また、デイ3には路面コンディションが改善していないとして、さらに1SSの走行もキャンセルされたため、ボーナスポイントが付与されるパワーステージのSS21のみが実施された。
オジエはラリー・スウェーデン初日から総合首位のポジションをキープ。途中、ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)に8.8秒差まで詰め寄られたものの、即座に反撃し、ギャップを10秒近く広げてデイ3を終えた。そして迎えたSS21でも、オジエは危なげない走りでステージトップタイムを記録。今季2勝目を飾るとともに、ボーナスポイント3点を獲得した。この結果、ドライバーズランキングのリードを23点まで広げている。
前日、ポジションを守ることに専念すると語っていたパッドンは、SS21走行中にコーナーポストと接触してラジエーターを破損。ステージは完走したものの、サービスパークまでたどり着けるかは不透明な状況となっていたが、応急処置でリエゾン区間を走りきり、昨年のラリー・イタリア以来となる2度目の2位表彰台を確定した。
総合3位はマッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタRS WRC)が入り、Mスポーツに復帰後、初めての表彰台を獲得した。総合4位はアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)、総合5位はオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)だった。また、WRC2クラスではエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタR5)が、ティーム・スーニネン(シュコダ・ファビアR5)の猛攻を防ぎきり、2連勝を飾っている。
WRC第3戦メキシコは3月3日~6日に行われる。