今シーズン、チップ・ガナッシ・レーシングからインディカー・シリーズにデビューするマックス・チルトンがチームの一員として初めてインディカーのテストに参加。自分のペースが予想以上に速かったのが意外だったと感想を述べ、手応えを感じている。
F1でマルシャに乗り、日産LMP1プロジェクトにも加わったチルトンは、カーリンのアメリカ・プロジェクトに携わり、昨年インディ・ライツに参戦。2016年はガナッシの4人目のドライバーとしてシリーズにフル参戦が決定した。
チームは、2月10日にソノマ・レースウェイでテスト・セッションを実施。チルトンは今季ともに戦うシボレー・エンジン搭載のインディカー・マシンを初めてドライブした。
「ちょっと意外だったね」と、チルトン。
「もう6カ月近くレーシングカーに乗っていなかったし、最後に乗ったのはインディ・ライツだったから、今日はまずコースとマシンを学ぶ必要があった。だけど、午前中はあらゆることがスイスイと順調に進んだ。自分で予想していたよりも速く走れたよ。とても良い印象を受けた。これでシーズンを戦うのが待ちきれない気分だね」
この日、ソノマでのテストに参加したのは、チームメイトのスコット・ディクソン、トニー・カナーン、チャーリー・キンボール、そしてライバルチームであるチーム・ペンスキーのエリオ・カストロネベス、サイモン・ペジナウの合計6人だ。
現チャンピオンのディクソンは、今回のテストについてこう語っている。
「実際にコースを走れる時間はいつだって貴重だ。テストの日数は限られているから、たとえば2016年の新しいブレーキやエアロパーツのチェック、エンジンのマッピングなど、やるべきことのリストは長大なものになっている。チームとして答えを探している疑問点がたくさんあるんだ。ここで1週間すごしたとしても、リストの最後まではたどり着けないだろうね。でも、またソノマを走ることができれうれしいよ」
3月11~13日にセント・ピーターズバーグで開幕戦が行われるインディカー。ルーキーのチルトンは、2月22日にセブリング・インターナショナル・レースウェイでテストを行い、3月2日の合同テストにも参加する予定だ。