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香港のソーホーがデザインの街に 人気スポットPMQに続き"リノベ系"大型施設開業へ

2016年02月14日 17:42  Fashionsnap.com

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警察宿舎をリノベーションした複合施設「PMQ」 Image by: Fashionsnap.com
香港の金融街として知られるセントラル(中環)地区が、近年の開発で別の顔を見せている。山手の中腹に位置するソーホー(SOHO)と呼ばれるエリアの人気スポット「PMQ(元創方)」に続き、2016年後半に大型の複合施設「Tai Kwun(大館)」が開業する予定。いずれも歴史的な建物をリノベーションし、クリエイションやデザインに特化した施設に生まれ変わっている。

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 香港のソーホーは、セントラル地区ハリウッドロードの南側に位置するエリアで、カフェやバーを含め多国籍の飲食店のほか、古いビルの一室を改装したセレクトショップやアートギャラリーなども点在。外資系企業の駐在員が多く住むミッドレベルに近く、高所得者層や観光客が多く集まる国際色豊かなエリアとしても知られている。2014年に開業した「PMQ」は、孫文も通ったという中央書院の跡地で、警察宿舎として使われていた建物をリノベーションした複合施設。アートやファッションなどクリエイティブ界のランドマークとして、開業から2年弱で500万人以上が訪れている。コンセプトストア「カポック(kapok)」や「ヴィヴィアン タム(VIVIENNE TAM)」、そして日本から「ファウンド ムジ(Found MUJI)」や「グッドデザインストア(GOOD DESIGN STORE)」そして「ABCクッキングスタジオ」などが入居するほか、多くの若手クリエイターがスタジオ兼ショップを構えるインキュベーション施設としても機能している。
 「PMQ」から約200メートル離れたハリウッドロード沿いでは、旧中央警察署と中央治安裁判所、そしてビクトリア刑務所の建物をリノベーションする複合施設「Tai Kwun(大館)」が開発されている。ファサードのデザインは、北京オリンピック会場(通称鳥の巣)を手掛けた建築家ユニットヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron)を起用。約27,900平方メートルの広大な延床面積を活用し、ヘリテージとアート、そしてカルチャーを発信する新スポットになるという。
■PMQ:公式サイト
■Tai Kwun:公式サイト