2016年02月12日 11:11 弁護士ドットコム
男性国会議員として初めて「育児休暇」の取得を宣言した宮崎謙介衆院議員(35)に不倫疑惑が浮上していた問題で、宮崎議員は2月12日、議員会館で記者会見を開き、事実関係を認めたうえで議員辞職を表明。「心からお詫び申し上げます」「生涯償っていきたい」と語った。
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宮崎議員の発言の冒頭部分は以下の通り。
「この度、マスコミで報じられている件につきまして、私の不適切な行為により、多くの皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを心からおわび申し上げます。そして、私を信じて応援してくださった皆様、すべての皆様に心からお詫びを申し上げたい。まことに申し訳ありませんでした。
京都の有権者のみなさま、先輩、同僚議員のみなさま、私の所属をしている自民党及び支援をいただいた公明党、その他各種団体、支えてくださった皆様に心からお詫び申しあげます。そして、何より、妻と家族のみなさま。妻を支援してくださっているすべてのみなさま、本当に本当に申し訳ございませんでした。
最後に、男性の育児休業について、賛否にかかわらず、真剣に考えてくださった方々に深く深くお詫び申し上げます」
また、進退については、「国会議員の端くれとして、自らが主張したことと行動につじつまが合わないことを深く深く反省し、議員辞職をする決意を固めた」と語った。
宮崎議員の妻の金子恵美衆院議員(37)は2月5日に第一子を出産。宮崎議員はその約1週間前の1月30日、地元・京都市の自宅に女性タレントを招き入れて一夜をともにしたと、2月10日発売の週刊文春に報じられていた。週刊文春には宮崎議員の自宅から別々に外出する2人の写真が掲載されていた。
週刊文春の記者から取材があった際に、宮崎議員が「知らない」と答えたことについて、この日の会見では、「動揺してしまって、とっさに嘘をついたことを恥じている。失礼な態度をとったことをお詫び申し上げたい。どうにかごまかせないかと考えてしまいました。お互いが黙っていれば大丈夫だからと考えました」と語った。
妻の金子議員からは、今回の件について、「政治家としての自覚が足りない」「私が大変な時に・・・」と叱責されたことを明らかにした。会見の前には「政治家としてけじめをつけてきなさい」と言われたという。離婚するかどうかについて、宮崎議員は「私が決める話ではないので、できれば私は妻とこれからも一緒に生活をしたいと思っていますが、そんな虫のいい話はないだろうなと思ってもいます」と語った。
今後、政界復帰も視野に入れているが、「すぐに選挙のことは考えていない。今のタイミングでは難しい。それほどまでに国民の皆様の信頼を失ったと深く反省している」と述べた。
(弁護士ドットコムニュース)