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フェラーリ、F1パワーユニットのレイアウトを一新。詳細が明らかに

2016年02月12日 09:11  AUTOSPORT web

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2015年アブダビGP キミ・ライコネン(フェラーリSF-15T)
フェラーリはメルセデスから王座を奪うべく、2016年、パワーユニットを大幅に変更したと伝えられている。

 Formula1.comは、今季フェラーリはほぼすべてのコンポーネントをモディファイ、配置場所が昨年と同じなのはMGU-Hのみだと報じている。

 Formula1.comの分析によると、フェラーリはエンジンにおいてメルセデスが採用している可変インレットトランペットを採用、そのために昨年使用した大きなインタークーラーをVバンク内から動かし、ふたつの小さめのインタークーラーエレメントを燃料タンクの上と左サイドポッドに配置、冷却効率の向上を図っている。

 空力上のメリットを得るため非常に細いギヤボックスを採用、そのためにMGU-Kをエンジンの左側に移動した。以前のものより幅広いオイルタンクがより低い位置に置かれ、これがマシンの重心改善をもたらすかもしれない。クラッチはギヤボックスのベルハウジングの内側に収められる。

 こういった変更がフェラーリの躍進につながるかどうかは、シーズンが始まってみないと分からないが、理論的にはパワーユニットのパフォーマンスが向上するとともに、空力面のメリットも得られるものと考えられる。

 パワーユニットだけでなく、車体にもさまざまな変更が行われる見込みで、サイドポッドが低く、リヤエンドが細くなり、プッシュロッド・フロントサスペンションに変更、昨年より短いノーズを採用するようだ。

 昨年大きな向上を果たしてランキング2位に浮上したフェラーリは、今年さらに王者メルセデスとの差を縮め、タイトルを争うことを目指す。
 フェラーリはまだ新車発表のスケジュールを明らかにしていないが、19日にオンラインで初披露し、プレシーズンテスト開始前日の21日に“PRデー走行”としてコースデビューさせるのではないかと一部メディアが報じている。