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『ディアスポリス』、松田翔太主演で映画化&ドラマ化決定 映画版監督は熊切和嘉

2016年02月12日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)リチャード・ウー,すぎむらしんいち・講談社/「ディアスポリス」製作委員会

 漫画家・すぎむらしんいちと脚本家・リチャード・ウーによる漫画『ディアスポリス-異邦警察-』が、松田翔太主演でドラマ化&映画化されることが決定した。


参考:動画はこちら


 2006年から2009年にかけて週刊『モーニング』で連載されていた、漫画家・すぎむらしんいちと脚本家・リチャード・ウーによる『ディアスポリス-異邦警察-』は、第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品にも選出された人気漫画。密入国外国人だけの秘密の自治社会を舞台に、その自治社会で弱き者を助ける裏警察官の久保塚早紀の活躍を描く。


 初映像化となる今回のプロジェクトでは、4月よりMBS、TBSの“ドラマイズム”枠にて連続ドラマとして放送され、夏には映画が公開される。ドラマ・映画を通して主演を務めるのは松田翔太。複数の言語を操る国籍不明の裏警察・久保塚早紀を演じる。松田は原作連載当時からリアルタイムで購読し、もし映像化することがあれば絶対に主人公・久保塚役を演じたいと熱望し続けていたという。


 ドラマ版の監督には、『ローリング』の冨永昌敬監督、『モヒカン故郷に帰る』で助監督を務めた茂木克仁監督、『ディストラクション・ベイビーズ』の公開を控える真利子哲也監督、『私の男』の熊切和嘉監督が名を連ねる。映画版では、ドラマ版にも参加する熊切監督がメガホンを取る。


 今回のプロジェクト発表にあわせ、主演の松田翔太や監督陣、原作のすぎむらしんいちとリチャード・ウーらのコメントも寄せられているほか、久保塚早紀と思われる人物の視点でワンカットで捉えられた、本作の超特報も公開されている。


【コメント一覧】
■松田翔太 コメント
このような作品に参加できて、心から嬉しく思います。
この作品を通して4人の映画監督と一緒に撮影をしながら、色々なアイディアを頂ける僕にとっては
本当に幸せな現場でした。
このような企画は貴重だと僕もスタッフも全員思っていたのではないでしょうか。
ヒロインが出てこない男だらけの現場で、現場では辛いシーンもたくさんありましたが、
みんなこの作品を楽しみながら撮影できたと思います。
残っていく作品の一つになっていけばいいなと思います。
よろしくお願いします。


■熊切和嘉監督 コメント
荒唐無稽なようでいて、実は非常に現代的なテーマ性、解決出来ない問題を
はらんでいるところに惹かれました。とはいえ、これはあくまで活劇です。
テレビ版は軽妙に、映画版はハードに、めいっぱい走り抜けました。
何よりスタッフたちの愛と、松田翔太くんはじめ、俳優たちの肉体が最大の武器でした。


■冨永昌敬監督 コメント
たとえばハッチョンベイのような極端な登場人物が実際に存在した場合…普段は殺し屋でも人買いでもなく人並みの日常生活を送っていると考えた場合。
当然彼は買い物にも出かけるし、休みの日は子どもと遊びもするし、自転車にも乗るし、仕事が忙しい日は妻に遅くなるよとメールを送りもするはず。そんなことを一方で想像しながら、久保塚署長やアーさんや鈴木が息づくリアルな裏都庁を作り上げました。


■真利子哲也監督 コメント
ここに集まった面子はあまりにも自由で、中心に立つ松田翔太は誰より気合いが入っていて、
みんなでせめぎ合いながらも触発され、只事ならないものになったと思ってます。


■茂木克仁監督 コメント
街中を松田翔太が時速40キロを越えて走る姿を目の当たりにした時、
最高にクレイジーなドラマだと確信しました。


■原作・漫画 すぎむらしんいち コメント
このマンガは今読み返しても面白い!だから今映像化すればさらにもっと面白いに決まってます! 
早く観たいです!!


■原作・脚本 リチャード・ウー(長崎尚志) コメント
以前あるプロデューサーから、「あれだけは映像化不可能ですよ」と言われたことも思い出します。
したがってついこの間まで、どうせお蔵入りだろうと信じていました。本気なんですね。
プロデューサー、監督、スタッフ、俳優の皆様方の勇気にエールを送ります。


■プロデューサー コメント
もともと原作の大ファンで、なぜ実写化されていないのかずっと疑問に思っていました。
原作は06年の少し前の作品ですが、原作にあるテーマ(難民の問題)は今でもリアルでタイムリーな問題です。2020年の東京オリンピックに向けて今後、海外の方々がよりたくさん日本に来る状況の中で、今この作品に挑戦する意味があるのではないかと思ったのと同時に原作自体が映画を漫画にしたような作品だったので実際に生身の人間が演じてみれば非常におもしろいエキサイティングな映像作品になるだろうと確信がありました。ただ、原作の世界感や設定をしっかり描こうと思った時に単純に映画だけでは収まりきらないし、もったいないと思いテレビドラマと映画とを合わせた大きな映像化プロジェクトで進めて行こうと思いました。
また、テレビドラマはどちらかというと“日常”を見せる部分があり、映画はそれを飛び越えていく“非日常”見せる部分がある中で、原作自体がその両極端の両方の部分を持つ作品だったのでテレビドラマと映画を合わせてやるのはすごく理にかなっていて、原作の持つ魅力を最大限に引き出すことができたと思っています。是非、合法すれすれのこのエンターテインメントを楽しみにしていてください!


(リアルサウンド編集部)