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関ジャニ、キスマイが健闘! 『ライブ動員ランキング』が示すジャニーズグループの動向とは

2016年02月12日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 音楽ライブ情報サービス「LiveFans」(運営:株式会社音技の杜)が、『2015年のライブ観客動員ランキング』を発表した。同ランキングは「LiveFans」に登録されている2015年1月1日から12月31日までに行われたライブ・コンサートを対象として、会場キャパと公演数から推定動員数を割り出し、集計したもの。


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 CDの売上ランキングとは違い、よりアクティブなファンの数がわかる同ランキング。今回、その「男性アイドル部門」で発表された1位から5位を、ジャニーズグループが独占する結果となった。順位は、以下のとおり。


・1位:嵐(推定動員数997,650人/21公演)
・2位:関ジャニ∞(同885,831人/38公演)
・3位:Kis-My-Ft2(同692,522人/22公演)
・4位:Hey! Say! JUMP(同466,600人/25公演)
・5位:ジャニーズWEST(同274,231人/24公演)


 この結果の背景には、各グループのどのような活動や状況があるのだろうか。ジャニーズに詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏に、それぞれがランクインした理由を聞いた。


「チケット入手困難なグループとして有名な嵐が、納得の1位につきました。公演数が21に対し100万人近い動員数を記録しているのは、アリーナ・ドーム級の会場でコンサートを開催した結果と言えます。関ジャニ∞が2位に続いたのは、2015年に大々的な地方ツアーを開催したからでは。公演数は38と嵐の倍近くありますが、ひとつひとつの公演を丁寧にこなしたことによる名誉の2位です。そして3位のKis-My-Ft2は、『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)を起爆剤として2015年に初の4大ドームツアーを敢行した結果でしょう。Hey! Say! JUMPは、ファンがお小遣いの限られる学生中心ながら、横浜アリーナを含む全国ツアーで大健闘しましたね。ジャニーズWESTも、ジャニーズ最若手ながら5位を死守。関西に固定ファンの多いグループで、最近になって口コミで新規ファンが増えてきた結果だと思います」


 今回の結果は、各グループが2015年に高い人気を保持しながら、それぞれに見合う規模での全国ツアーを行った結果のようだ。また佐藤氏は、同ランキングにランクインしたグループにはある共通点があるとも話す。


「嵐、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP、ジャニーズWESTの4グループが『メンバー同士の仲が良く、積極的に絡み合う』ことで共通しています。ジャニーズのライブでは、メンバー同士が肩を組んだり、MCでふざけあったり、という仲むつまじい姿を見られることが醍醐味のひとつ。それぞれのステージングに、ファンが『ただ見ているだけで楽しい、幸せ』と思えるような安心感があるからこそ、高い集客率に繋がっていくのでは。その視点から見ると、3位のKis-My-Ft2だけは異色かもしれません。彼らは、仲の良さよりも個々の個性が際立ったグループという印象です。では何故ランクインしたのかと考えると、やはり『キスマイBUSAIKU!?』に代表されるメディア露出の成果でしょう。この2、3年の勢いは他グループの追随を許さないほどで、まだまだファン層を拡大すること間違いなしです」


 Kis-My-Ft2の急成長ぶりには目を見張るものがあり、今年の活躍にも期待が募る。一方、「仲良し度ランキング」の側面も見受けられる2015年ライブ動員ランキング。現場でしか見られない一瞬があるからこそ、ファンは足を運び続けるに違いない。(遠藤良美)