2016年02月11日 07:01 リアルサウンド
2015年、一気に知名度を上げたジャニーズメンバーと言えば、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧ではないだろうか。これまでは、Hey! Say! JUMPのパフォーマンスでも後列にいることが多く、決して目立つとは言えない存在だった。しかし、これまでにない独特の面白さを持つメンバーであるということが、嵐の松本潤やV6の岡田准一らとの共演によって明らかになり、昨今注目を集めている。そんな伊野尾のように、ジャニーズの中には、まだまだ真の魅力が広く知られていないメンバーが多く存在する。
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■KAT-TUN・上田竜也
2016年3月31日をもって、田口淳之介がグループを卒業することが明らかとなったKAT-TUN。4月からはメンバー3人でのドームツアーも決定し、新生KAT-TUNとして再スタートを切ることとなった。KAT-TUNは亀梨和也という絶対的エースを筆頭に人気を博し、中丸も『シューイチ』(日本テレビ系)にレギュラー出演するなど活躍の場を広げる中、上田竜也は一見、ソロでの活躍があまり目立たないように映る。しかし、上田は演技力が評価され、舞台を中心に注目されている存在だ。実際、2015年11月に行なわれた舞台『青い瞳』の演技も各方面から好評を得ており、2014年に出演した舞台『冬眠する熊に添い寝してごらん』を演出した蜷川幸雄からも、「才能がある。狂気がすごい」と絶賛されたほどである。クールで美しい容姿や、真面目かつ繊細な性格に加え、無邪気に笑う愛らしさも持ち合わせている上田。今後それらの魅力を活かし、ドラマ・映画などでも活躍するのではないだろうか。
■NEWS・増田貴久
自由奔放な振る舞いが魅力の手越祐也、ニュースキャスターが板についてきた小山慶一郎、小説家として活躍を見せる加藤シゲアキ。NEWSのメンバーはメディアへの露出が高く、キャラクターも濃い。この3人と比べると増田貴久はメディア露出こそ少ないかもしれないが、彼の人気ぶりには目を見張るものがある。増田の魅力を一言で言うならば、「なんでもこなせる器用さ」。屈託のないアイドルらしい笑顔、運動神経の良さ、鍛えられた身体、キレのあるダンスなど、ひと通りの実力を兼ね備えているため、コンサートなどでそのパフォーマンスを見て増田ファンになる人も少なくない。なかでも特筆すべきは、歌唱力。伸びのある歌声を持つ増田の歌唱力は高く、昨年まで放送されていた『水曜歌謡祭』(フジテレビ系)でも、数々の有名アーティストとのコラボを実現し、さだまさしや三浦大知から高い評価を受けていたほどである。2016年は他のメンバーのようにメディア露出を増やし、その魅力を存分にアピールしてもらいたい。
■関ジャニ∞・安田章大
映画にドラマ、バラエティ、情報番組などで活躍を見せる関ジャニ∞。メンバーの中では村上信五、横山裕、大倉忠義、錦戸亮を目にする機会が多いが、コンサートでの安田の声援の大きさには驚く。安田は、歌、ハモり、ダンス、運動神経、温厚な性格、アイドルらしさなど非常にマルチな才能を持っているが、個人的に一番注目したいのは音楽制作に関するスキルの高さだ。各方面から称賛されるギタースキルもさることながら、作詞作曲でも才能を発揮している。ファンからも人気の高い関ジャニ∞の楽曲「All is well」「Dye D?」「Your WURLITZER」「Eightopop!!!!!!!」や、最新アルバム『関ジャニ∞の元気が出るCD!!』の収録曲「バリンタン」などの制作に携わっている。今後ジャニーズグループに楽曲を提供してみたいとも公言している安田。彼が作詞作曲した楽曲を他のグループはどう歌うのか。ぜひ実現してもらいたいものである。
■Kis-My-Ft2・宮田俊哉
メンバーの玉森裕太や藤ヶ谷太輔がドラマや映画などで“正統派ジャニーズ”として活躍する一方、自分たちを“ブサイク”と称した冠番組や『舞祭組』という派生ユニット結成など、これまでのジャニーズグループとは一線を画した活躍を見せるKis-My-Ft2。なかでも、他のメンバーとのキャラクターの差別化ができているのは、宮田俊哉だ。“アイドルなのにオタク”というキャラクターを堂々と公表している宮田は、Kis-My-Ft2を正統派アイドルとしてだけに留めないバランサーとしての役割を担っているように感じる。それを証拠づけるかのように、メンバーからの信頼と“宮田愛”はとても強い。例えば、ラジオ番組では宮田が現場にいないにも関わらず、宮田の話をし続けることが珍しくない。グループに新たな風を取り入れながら陰でグループを引っ張る存在として、今後さらに多方面で活躍してほしい。
この4名以外にも、Sexy Zone・松島聡やA.B.C-Z・五関晃一、ジャニーズWEST・濱田崇裕など、若手の中にもまだ発掘されていない魅力を持つメンバーがいる。2016年は、彼らのようなジャニーズメンバーの隠れた魅力に多くの人が気付いてくれることを祈る。(高橋梓)