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イトキン再建へ ヨウジ支援したファンドの傘下入りを発表

2016年02月10日 10:02  Fashionsnap.com

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東京本社の外観 Image by: Fashionsnap.com
総合アパレルのイトキンが2月10日、投資会社インテグラルのもとで再建を図ることを発表した。今月末をメドに、総額45億円の第三者割当による普通株式発行をインテグラル社運営のファンドが引き受け、イトキン既存主要株主からインテグラル社へ全体の9割程度の株式を譲渡する。

イトキン、インテグラル社支援で再出発の画像を拡大

 インテグラル社では増資に加え、ヨウジヤマモト会長やアディダスジャパン副社長などを歴任した辺見芳弘 取締役会長をはじめ、3名の社外取締役を含む役職員を派遣する。一部報道によると、28あるブランドは20に集約し、約1,400展開する店舗も約400を廃止するなど事業構造改革を進め、2017年1月期の黒字化を目指すという。
 近年のイトキンでは、「ティビ(tibi)」の取り扱いを2013年7月、「シンシア ローリー(Cynthia Rowley)」の婦人服ライセンス事業を今年1月末で終了したほか、「グレイセラ(GRACERA)」は約1年間の展開、男女複合の「ヒアーズ(HERE'S)」は春にかけて店舗を閉鎖していくことを発表。2015年1月期まで4年連続で赤字を出し、経営の悪化が指摘されていた。
 インテグラル社は2009年12月、同年10月に東京地方裁判所に対して民事再生手続開始を申し立てた旧ヨウジヤマモトの事業を譲受するかたちで投資を実行。役職員を派遣していた。インテグラル社は最近では、スカイマークのスポンサーになったことでも注目を集めた。