ヤン・マグヌッセンが、息子ケビンがルノー・スポールF1チームと契約し、F1の表舞台に復帰できたことを喜び、昨年まで所属していたマクラーレンよりもルノーの方が息子にとってはいい環境かもしれないと語った。
ケビン・マグヌッセンはマクラーレンの育成ドライバーとして2013年フォーミュラ・ルノー3.5のタイトルを獲得、2014年に同チームからF1デビューを果たした。開幕戦で2位表彰台を獲得するなど速さを発揮したケビンだが、2015年ホンダとのパートナーシップをスタートさせたマクラーレンがフェルナンド・アロンソを起用するに伴い、リザーブドライバーのポジションに降格され、結局この年の10月にチームから契約終了を告げられた。
その後、F1復帰のためいくつかのチームと交渉した後、ケビンはパストール・マルドナドの後任という形で新生ルノー・スポールF1チームと契約することに成功した。
元F1ドライバーで近年はル・マン24時間レースやデイトナ24時間レースに参戦しているヤン・マグヌッセンは、3日のルノーの体制発表会の模様を母国デンマークで見ていて感激したと述べた。
「彼(ケビン)がステージに出てくるのを見て嬉しかった。あのレーシングスーツを着ている彼を見るのは初めてだったこともあって感激したね」と父ヤンが語ったとデンマークのテレビ局TV2が伝えた。
「こうなることは知っていたけれど、それでも彼が他のメンバーと一緒に出てくるのを見て感動した」
「マクラーレンとの間で状況が悪くなり始めてから、ずっと(シート獲得のために)動いていた。そして最終的にルノーのシートを得た。彼がチャンスをつかみ、復帰できたことを心の底から喜んでいる」
マグヌッセンSr.は、今年新たにF1ワークスチームとしてのスタートを切ったルノーの環境の方がマクラーレンよりも息子にとってはいいと考えている。
「この選択は最初の(マクラーレンという)選択よりもうまくいくかもしれないよ。ルノーではチームと一緒に何かを築き上げていくことができる。彼らは今は勝ち目のない状態であり、それが彼にとってはいいことだと思う」とヤン。
「ケビンはルノーに加入し、今とてもいい環境にいる。彼らは数年後にはワールドチャンピオンになれるかもしれないんだ」