カルロス・サインツJr.は、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとのライバル関係がトロロッソのグリッド順位を上げたと考えている。
イタリアを本拠地とするトロロッソは、ルノー製パワーユニットの信頼性と馬力不足によって絶好調とは言えない2015年シーズンを過ごし、コンストラクターズランキングではロータスに11ポイント劣る、7位に終わった。フェルスタッペンは同じルーキーでチームメイトのサインツに31ポイントの大差をつけて、49ポイントを獲得してドライバーズランキングは12位。サインツは15位で、リタイア回数を比較するとフェルスタッペンより3回多かった。
サインツは「マックスがF1に向けて準備万端だったのは知っていた。(シーズンが始まるまで)僕らは同じ境遇にあり、一生懸命に戦うと話した。これほどまでに似たようなデータを持つチームメイトには出会ったことがない。どのコーナーでも同じスピードで走っていて、何もかもがそっくりなんだ。お互いから学び合い、対抗してきたことでチームも前進し、本来の位置よりも前に出られていたのかもしれない」と、英国オートスポーツに対して語った。
サインツは2016年を満足できるシーズンにするためには、少々の調整が必要だと感じている。チームの使用するパワーユニットが1年落ちのフェラーリ製に切り替わることで、昨シーズンの問題が、ある程度は解決されることも期待している。
「冬の期間はとても重要で、これまでにしてきたことのすべてを分析するための時間になる。コンピュータにデータを流し込み、より強くなってレースに戻る。過去には1年で大きな進歩を遂げたこともあったから、また大きな一歩を踏み出し、できる限りの勉強をしていくつもりだ」
「自分の仕事をじっくり反映させる時間が、いつもあるわけではない。だから冬は重要なんだ。大きな変化はなくとも、僕の持つ経験と分析が2016年をより良いものにしてくれるだろう。信頼性の問題が少し解決され、少しだけパワーが増せばトップ10どころかトップ8、トップ6だって夢じゃない」
2016年もトロロッソの若きライバル関係が熱くなりそうだ。