トップへ

JUMP八乙女、キスマイ北山、セクゾ中島、キンプリ岩橋……今年テレビでブレイクする若手ジャニーズは?

2016年02月09日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 2015年、ジャニーズの若手でテレビにおけるブレイクを勝ち取ったのは、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧だ。。『24時間テレビ』で放送されたV6・岡田准一との絡みや『嵐のワクワク学校』で嵐・松本潤から受けたイジり、大学の建築学科出身という経歴を活かした「建築アイドル」としての一面など、多彩な個性を見せて幅広い世代にアピールした。認知を獲得した。


 では、伊野尾に続き、2016年にテレビでブレイクする若手ジャニーズは誰だろうか。『中居正広という生き方』や『紅白歌合戦と日本人』の著者で、リアルサウンドで『ジャニーズとテレビ史』を連載に持つ社会学者の太田省一氏に、Hey! Say! JUMP・八乙女光、Kis-My-Ft2・北山宏光、Sexy Zone・中島健人、Mr.King vs Mr.Prince・岩橋玄樹という4人のメンバーをピックアップしてもらった。


〇Hey! Say! JUMP・八乙女光


「昨年のHey! Say! JUMPは、伊野尾のブレイクを含め、『24時間テレビ』のパーソナリティーや単独カウントダウンコンサート、冠番組『いただきハイジャンプ』のスタートなど、グループとしてのステージを一段階上げた年でした。個人でも山田涼介、中島裕翔、知念侑李らが演技面で活躍したことも記憶に新しいです。そうしたなかで2016年、八乙女光に注目したいのは、彼が器用なタレント性を持っているから。作詞・作曲やベースの演奏、料理やモノマネなど、これらを器用にこなす多才な姿は、どこかTOKIOの松岡昌宏を彷彿させるものがあり、グループに大きな安定感を与えてくれる存在、そして幅広い層へリーチできる存在だと思います。彼が今年個人としても注目される存在になれば、グループのさらなるステップアップにもつながるでしょうし、その意味では、かつて世間に大きな印象を与えた『3年B組金八先生』でのような、演技面でのいっそうの活躍も期待したいですね」


〇Kis-My-Ft2・北山宏光


「Kis-My-Ft2の2015年は、ここ数年のなかで最も安定した一年であり、露出も低下することなく順調にキャリアを積み上げていると思います。玉森裕太、藤ヶ谷太輔がそれぞれ演技面で活躍し、舞祭組の4人も冠番組『キスマイBUSAIKU!?』で個性的なキャラクターを発揮し続け、2016年に発売予定のアルバムも見逃せません。そんななかで今回北山に注目したのは、彼がグループの認知をさらに拡大させるためのキーパーソンだと考えるからです。北山は歌や踊り、MCとどの面でも才を発揮できるオールラウンダーであり、『家族狩り』や『サイレーン』などでの演技の存在感も光っていました。ファン以外の層にも広く親しまれるキャラクターだという印象を持っていますので、ジャニーズ主導のバラエティや冠番組以外での安定した活躍をもっと見せてくれることに期待したいです」


〇Sexy Zone・中島健人


「Sexy Zoneの2015年は、3人体制か5人体制かという揺らぎもあり、グループとしてはステップアップどうこうというより、どのような形で継続させていくのかというところに焦点の当たった一年でした。そのなかで中島健人は個人仕事で実績と知名度を着実に上げてきていると感じます。ドラマや映画などの演技面はもちろんですが、バラエティでも『ラブホリ』キャラ以来、ぶれずに周囲の要求に応え続けるサービス精神には感服します。こうしたプロ意識の高さは、ファン以外にもわかりやすく、アピール度の高いものだと思います。グループとしての体制もようやく安定してきましたし、彼のこうした活躍がグループの新たな冠番組のスタートにもつながってもらいたいですね」


〇Mr.King vs Mr.Prince・岩橋玄樹


「ジャニーズJr.を主役としたバラエティ番組『ガムシャラ』を見ていて目を引くのは、コアファンからも人気の高い岩橋玄樹。『Myojo』の『Jr.大賞』で2年連続1位を獲得したことでも有名です。彼のような小悪魔っぽい中性的なキャラクターがトップに立つことは、王子様っぽい男の子が支持されやすいジャニーズではかなり珍しいことのような気がしますが、それだけ今の時代が求める新しいタイプのジャニーズなのかもしれません。『ガムシャラ』で自分の本音をハッキリ発言してもそれが可愛さに思えてしまうところなどは、昨年ブレイクした伊野尾との共通性である“天性の可愛がられ体質”を感じさせます。うまくいじられることでより魅力が出るタイプのように見えるので、バラエティ番組などで先輩ジャニーズとの絡みがもっと増えれば、一気に注目の存在としてスポットが当たることも考えられますね」


 以上が太田氏の注目する2016年期待の若手ジャニーズメンバーだ。各グループとも、テレビを通して世間的な認知を広げるには、冠番組以外での活躍は欠かせない。その舞台はドラマやバラエティなど多岐に渡るが、いち早く自身が輝ける場を見出すメンバーは誰だろうか?(宮澤紀)