ケビン・マグヌッセンは、ルノーのレースシートを確保するにあたり、マクラーレンからは何の手助けも受けなかったと語っている。
昨年10月、マクラーレンはマグヌッセンのリザーブドライバーとしての契約を更新しないことを決めた。ロン・デニスによれば、その理由はマグヌッセンが他のチームでレースドライバーになる機会を潰したくないからだった。当時、デニスはこう語っていた。「彼がレースキャリアの新たな一章を良い形で始められるように、我々にできることは何でもするつもりだ」
だが、実際に何らかの支援があったかという質問に対し、マグヌッセンは「いや、マクラーレンは手助けをしてくれなかった」と答えた。また、最近になってデニスは、2014年にマグヌッセンは設定された目標を達成できなかったと発言したが、マグヌッセンは「(デニスが言及した「目標」について)初耳だ」と反論している。
他のシリーズでレースをする契約もなく、昨シーズンを「傍観者」としてすごしたマグヌッセンは、再びレースをする機会を心待ちにしている。
「再出発というのはいいものだね。このチームに加わることができてうれしい。素晴らしい機会だと思う。マクラーレンに乗ることになった時にはかなりのプレッシャーを感じたが、今回はずっとリラックスした気分でいる。プレッシャーがないわけではなく、もっとポジティブな意味でのプレッシャーだ。意欲は当時以上にあり、自信もある」
ルノーのカルロス・ゴーンCEOの発言を繰り返すかのように、マグヌッセンも、ルノーがかつての栄光を取り戻すを目指すプロセスには、ある程度の忍耐が求められると述べた。
「望みを持つのはいい。だけど、自分たちがいまどこにいるのか現実的に考えることが重要だ。新チームとは言っても、ルノーは以前この体制でレースをしていた。その時とまったく同じ体制なのだから、いずれは当時と同様の成功を収めることができると思う。だが、辛抱強く待つ必要もあるだろう。結果はすぐに出るものではない。現実から目を逸らさずに、まずひとつひとつのレースを全力を尽くして戦っていくつもりだ」