ルノー・スポールF1チームが、契約を解除したパストール・マルドナドに向けて、正式に別れと感謝のメッセージを送った。
マルドナドはルノーの前身ロータスと2016年の契約を結んでいたが、母国ベネズエラのスポンサー、国営石油企業PDVSAの支払いが予定どおりなされなかったことで契約を解除されたものと考えられている。
1日にマルドナドは「2016年F1シーズンのスターティンググリッドにつかない」と発表、ルノーは3日の体制発表会で、今季ドライバーはケビン・マグヌッセンとジョリオン・パーマーであることを正式に認めた。
その後、マルドナドのマネージャー、ニコラ・トッドは、ルノーとは友好的な形で協議し、契約解除の結論に至ったと述べている。
「契約について細かいことを話すわけにはいかないが、ルノーとは友好的な形で契約を終了した。彼らに対し悪感情はない。彼らは非常に公平に振る舞った」とトッドが語ったとロイターが伝えている。
契約終了が明らかになった数日後、ルノーはTwitterを通してマルドナドに感謝のメッセージを送った。
「2年間、忠実に貢献してくれたパストールに心を込めて別れを告げたい。ありがとう、パストール」
「ファンや評論家にとって彼のコース上のパフォーマンスは議論の対象になったが、彼と一緒に働くのは楽しかった。彼は明るく、親しみやすく、とてもユーモアがある人物で、チームのメンバー全員と親しく付き合い、マシンの力を最大限に引き出すために根気強く努力していた」
「パストール、楽しい2年間をありがとう。寂しくなるよ!」
現在30歳のマルドナドは、2010年にGP2でタイトルを獲得、翌年2011年にウイリアムズからF1デビューを果たし、2014年からロータスF1チームで走っていた。2012年スペインGPで優勝、この1勝が2015年末までの5年のキャリアの中で唯一の表彰台となった。マルドナドはクラッシュや他車との接触が多いことでも知られている。
マネージャーは、すでに今年はマノーにしかレースシートがないため、2017年のF1復帰を狙うと述べている。