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フォーミュラE第4戦ブエノスアイレス予選はサム・バードが初ポール。ランキング1位のブエミは最後尾に

2016年02月07日 02:01  AUTOSPORT web

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自身初ポールを獲得したサム・バード。DSヴァージン・レーシングにとっても初のポールポジショとなった。
アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催されているフォーミュラE第4戦。予選は、サム・バード(DSヴァージン・レーシング)が自身もチームとしても初のポールポジションを獲得した。

 2016年の初戦となったブエノスアイレスePrix。予選前のプラクティス走行では、セバスチャン・ブエミ(e.ダムス・ルノー)が1分8秒771を記録し、ひとり8秒台に突入する速さを見せた。

 好天の中、予選がスタート。第1グループは、プラクティスでも好調だったサム・バードが2番手のタイム。さらにマシンをスライドさせながら果敢なアタックを見せたステファン・サラザン(ベンチュリ)が1分9秒236とトップタイムをマークする。

 第2グループに登場したニコラ・プロスト(ルノー・e.ダムス)は、1分9秒473とバードをわずか0.01秒差で上回り、サラザンに次ぐ総合2番手に入る。ランキングトップに立つブエミは、アタック中のターン7でまさかのスピン。マシンを壊すことはなかったが1分19秒と大きくタイムを落してしまった。

 第3グループも波乱の展開に。ブルーノ・セナ(マヒンドラ・レーシング)がシケインで跳ねウォールにクラッシュ。その直後、今大会からチーム・アグリに復帰したサルバドール・デュランもウォールに接触し、第3グループの走行は赤旗終了に。

 ブエミを1ポイント差で追うルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)は第4グループに登場。ブエミが下位に沈んだため上位グリッドを手に入れたいところだったが、1分9秒677とタイムが伸びず7番手に。一方、このグループで速さを見せたのが去年のウイナー、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(チーム・アグリ)。1分9秒381を記録しサラザンに次ぐ総合2番手に入る。


 ランキング上位のブエミ、ディ・グラッシ、そして前戦ポールのジェローム・ダンブロシオ(ドラゴン・レーシング)は上位5台に入ることができず、スーパーポールポジションへはサラザン、ダ・コスタ、プロスト、バード、マイク・コンウェイ(ベンチュリ)が進んだ。

 このブエノスアイレス戦がフォーミュラEデビューレースとなるコンウェイが最初にコースイン。マシンをスライドさせ1分12秒391とタイムを落す。続いてバードがアタック。果敢なアタックでコンウェイを上回る速さを見せ1分9秒420を記録する。

 続くプロストはバードのタイムを上回れず1分9秒751。チーム・アグリのダ・コスタは、安定した走りを見せるも1分9秒761と3番手に。そして最後にアタックしたサラザンだったが、セクター1から大きく出遅れ1分10秒298と4番手となった。

 これでバードが自身初のポールポジションを獲得。ルノー・e.ダムスのプロストが2番手に入りフロントローからスタートする。

「僕たちにとって初めてのポールなのでチームと喜んでいるよ。僕たちは最高のショットをするつもりだ。レースで何が起きるか楽しみだね。表彰台が目標だったけど、今はそれが現実になりそうだ」とバードはコメントしている。