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松任谷由実、毎年恒例のリゾートライブスタート 秋に約3年振りオリジナルアルバムリリース決定

2016年02月06日 10:01  リアルサウンド

リアルサウンド

松任谷由実。(撮影=菊地英二)

 松任谷由実が2月5日、新潟・苗場プリンスホテルにて、毎年恒例のリゾートライブ『SURF&SNOW in Naeba Vol.36』をスタートさせた。


 同コンサートは1981年から開催された、松任谷にとって冬の風物詩といえるもので、今年で36回目を迎える。また、女性ソロアーティストで同一の場所でコンサートを行なうNO.1アーティストの記録を今年も更新中で、2月5日から17日まで全8公演を実施予定。今回の全動員数は10,800人で、苗場公演含む総動員数は318,000人、全公演数は257公演となった。


 毎年、新旧の代表曲からマニアックな曲まで、毎回のテーマに沿った選曲と、ユーミンならではの衣装が注目の苗場公演。今年のショーのテーマは「デニム」であり、「デニム」の歴史的文化な面を掘り下げながら、様々な楽曲を披露した。


 松任谷はオープニング、デニム発祥の開拓時代を思わせるカウガールイスタイルの衣装で登場。パープルのハットにフリンジのベージュのブーツにショートパンツスタイルで、「Cowgirl Blues」(97年発売28thアルバム『Cowgirl Dreamin’』収録曲)の披露時には、華麗な鞭さばきのパフォーマンスを見せつけた。


 続いて、フラワーチルドレンの時代を思わせるベルボトムのデニム衣装に着替えた松任谷は、リリース当時の97年、自由をテーマに、同性愛のカミングアウトをモーチフにした画期的楽曲として注目を浴びたシングル表題曲「告白」や、シングル売上げでは自身最大ミリオンセラーの「真夏の夜の夢」で盛り上げた。


 途中、苗場恒例のリクエストコーナーを挟み、後半では舞台設定が「未来」となり、松任谷はアナログ盤のヘッドアクセサリーにシルバーのスペーシーなドレスで登場。テーマのデニムとは真逆の世界観の衣装の中にも、ヴィンテージデニムのディティールを施しているほか、ヘッドアクセサリーのアナログ盤は6thアルバム『流線型‘80』のアナログ盤を加工して制作するなど、芸が細かい。その後松任谷は、「Babies are Popstars」、「守ってあげたい」などを歌い、そして苗場では欠かせない大定番曲「BLIZZARD」で本編を締めくくった。


 アンコールでは、2015年秋に公開された映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』の主題歌である、最新曲「気づかず過ぎた初恋」を苗場初披露。リクエストコーナー含む本編、アンコール含め約2時間半のステージを繰り広げた。


 なお、松任谷は今年秋に通算38枚目のオリジナルアルバムをリリース予定。オリジナルアルバムの発売は2013年11月20日リリースの37th アルバム『POP CLASSICO』以来約3年振りであり、松任谷は苗場公演終了後、本格的に制作活動に入る。(リアルサウンド編集部)