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嵐 櫻井翔の魅力は“優等生”だけではない 2016年は“兄貴キャラ”をいよいよ発揮か?

2016年02月06日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 嵐・櫻井翔が、メンバーの中では今年一番乗りとなる誕生日を先日1月25日に迎え、めでたく34歳となった。2016年に入り、これまでにないテイストのラブソング『復活LOVE』のリリース、定額音楽配信サービスで初の楽曲配信をスタート、コンサートで顔認証による本人確認を導入するとの知らせが飛び交うなど新たな動きを見せる嵐だが、櫻井個人としても2016年は新たな姿勢で活動する一年となるのではないか、と筆者は密かな期待を寄せている。


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 最近の櫻井を見ていると、グループ内外での進行役はもちろんのこと、全体的なバランサーとしての役割を自然とこなす印象がある。グループのレギュラー番組である『VS嵐』(フジテレビ系)や『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)では、番組の進行をスムーズに進めながら、ゲストやメンバーの空気を読み、緩急つけたトーク展開を行っている。これまでの櫻井は、司会であればスムーズに進行させる真面目な一面が多く見られた。最近では、ボケ・ツッコミ待ちに対しては的確な相槌を入れることができ、その場に必要なポジションを瞬時に察知し、自然とそのポジションを務めるといった柔軟な対応を見せることが増えたのである。特に嵐のメンバー5人で出演している番組については、他のメンバーへの信頼もあり、以前よりも力の抜けた自然体な姿を見ることが多くなったのではないだろうか。


 自然体といえば、今でこそ櫻井は「真面目」なイメージが強いかもしれないが、本来はヒップホップなどの音楽を好み、嵐の楽曲ではRap詞も手がける“Bボーイ”としての素質を持つ。プライベートでも“仲間”を大切にする兄貴肌で、アツく男らしい性格の持ち主だ。後輩との共演の際に少し垣間見ることのできる一面ではあったものの、番組でそのキャラクターに焦点があたることは少なかったように思う。


 しかし、2015年4月に放送した『櫻井翔のジャニーズ軍VS有吉弘行の芸人軍究極バトル“ゼウス”』(TBS系)での櫻井からは、まさにその兄貴肌を色濃く感じた。これは、櫻井率いるジャニーズメンバーと有吉弘行率いる芸人軍団が、レスリングやPKなどを通して身体能力の高さを競い合うというもの。同番組では、櫻井がジャニーズの後輩の先陣に立ってチームを引っ張っていくという、本来彼が持ち合わせる姿を発揮していたのである。勝負には負けてしまったものの、ともに闘ったNEWS、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、ジャニーズWESTのメンバーとの男同士の絆は深まっていたように映る。2月11日には第二弾の放送が決定し、今回も櫻井が後輩とともに真剣に競い合い、ときに叱咤激励する、普段とは一味違った男らしい一面を見ることができるだろう。


 多くの共演者と接してきた経験値と34歳という年齢が成せる余裕から、自然体な姿を見せることが増えた櫻井。2016年は“優等生”櫻井の殻を破り、一段と男らしい姿を多く見せてくれるのではないか。まずは『ゼウス』での兄貴っぷりを存分に堪能したい。(竹上尋子)