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WECの2016年エントリー発表。参戦台数はやや減少

2016年02月06日 05:31  AUTOSPORT web

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2015年WEC開幕戦スタートシーン
フランス西部自動車クラブ(ACO)は5日、2016年WEC世界耐久選手権のシーズンエントリーリストを発表した。4クラス合計で32台が名を連ねた。

 6月のル・マン24時間を中心として開催され、今年で発足5年目を迎えるWEC。今年は昨年からさらに1戦増加して全9戦が予定されているが、シーズンエントリーは32台と、昨年の35台からはやや減少した。

 総合優勝を争うことになるLMP1クラスでは、ニッサンが今季の活動中止を発表しているものの、昨年に引き続きポルシェ、アウディ、そしてトヨタの3マニュファクチャラーが参戦する。昨年チャンピオンであるポルシェがカーナンバー1と2を獲得。これに伴って、今年から新型車両のTS050ハイブリッドを投入するトヨタのカーナンバーは5と6に。そしてアウディは昨年と同じく7と8を使用する。プライベーターとしてハイブリッド非搭載に車両を投入するレベリオン・レーシング、そしてバイコレス・レーシングチームの車両も合わせて、今年は9台がLMP1クラスにフル参戦する。

 4クラス中で最多となる10台のエントリーを集めたのは、プライベーターがコストキャップ制のもとで争うLMP2クラス。こちらは昨年と比べて参戦チームや車両に若干の変化があった。まず、昨年王者のG-ドライブ・レーシングがリジェJS P2からオレカ05へとスイッチ。また14年王者で昨年はヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)のLMP2クラスを戦っていたSMPレーシングが、オリジナル車両のBR01の2台体制でWECへと復帰している。シグナテック・アルピーヌと、新規参戦のバクシー・DCレーシング・アルピーヌは、オレカ05に“アルピーヌ”のバッヂを冠したアルピーヌA460でエントリーしているほか、F1にも参戦しているマノーがオレカ05でWECにもフル参戦することになった。

 7台がエントリーするLM-GTEプロクラスでは、フォード・チップ・ガナッシ・チームUKが2台のフォードGTを新たに投入。昨年までのポルシェ、フェラーリ、アストンマーチンの三つ巴状態に割って入る。また、AFコルセは新型488 GTEを2台投入する一方、ポルシェはワークスチームがル・マンのみの参戦に。代わって、デンプシー-プロトン・レーシングがワークスサポートの16年型911 RSRを投入することとなった。

 そしてLM-GTEアマクラスは6台のエントリーに。昨年までLMP2クラスにエントリーしていたKCMGが、今年はフル参戦の場をこのクラスに移している。また、ラルブル・コンペティションからは、日本人ドライバーの山岸大が参戦することになった。

 今年のWECは、3月25日~26日にポールリカールで公式テストが行われ、開幕戦は4月17日にシルバーストンで開催される。