フランス西部自動車クラブ(ACO)は5日、2016年ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)のシーズンエントリーリストを発表した。今年は3クラス合計で44台が大挙し、WEC世界耐久選手権の参戦台数も大幅に上回った。
LMP2クラスをトップカテゴリーとして、LMP3クラス、そしてLM-GTEクラスの3クラスで争われることになった2016年シーズンのELMS。昨年まで設けられていたFIA-GT3車両のためのGTCクラスは、新シリーズ『GT3ル・マンカップ』の新設に伴って、今年は廃止されている。
総合優勝を争うLMP2クラスには、昨年を上回る15台がエントリー。昨年王者のグリーブス・モータースポーツはギブソン015S・ニッサンに加えて、リジェJS P2・ニッサンも投入しての2台体制を敷いている。また、強豪チームのJOTAスポーツは今年はG-ドライブ・レーシングとして38号車ギブソン015S・ニッサンを投入している。なお、今年はELMSのLMP2クラスに平川亮が参戦することが明らかになっているが、今回のリストからはどのチームから参戦するのかは判明しなかった。
昨年から新設された、プロトタイプカーの入門カテゴリーとなるLMP3クラスには、なんと20台がエントリー。昨年のシーズンエントリーは7台だったことを考えれば急増と言え、プロトタイプカテゴリー参戦への関心の高さを窺わせる数字となった。20台中19台はリジェJS P3を採用し、1台がライリー製のシャシーを投入することとなっている。
そしてLM-GTEクラスには9台がエントリー。フェラーリ458イタリアが5台と半分以上を占め、アストンマーチンV8バンテージ、そしてポルシェ911 RSRがそれぞれ2台ずつ参戦する。
2016年シーズンのELMSは全6戦で争われ、開幕戦はWECと併催の形で4月16日にシルバーストンで開催される。