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「恵方巻き」が問題だらけでヤバすぎる 今年も「大量廃棄」と「自爆営業」が相次ぐ

2016年02月05日 14:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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2月3日の節分といえば豆まきが定番だが、近年、極太の巻きずし「恵方巻き」を食べるという習慣が全国的に流行っている。コンビニやスーパーでも、例年大量の恵方巻きが売られている。

しかしクリスマスケーキやおせちといった行事ものの常なのか、各地の店舗で売れ残りが発生し、今年も大量に廃棄されたようだ。ツイッターには3日の夜から4日未明にかけて、小売店で働く人々が次々と廃棄される恵方巻の画像をアップしている。

「26万円分の廃棄」が画像つきでツイートされる

「これ全部恵方巻き 26万円の廃棄 二度と恵方巻き見たくない」

ゴミ袋に入れられた大量の恵方巻きの画像を投稿した人は、このようにツイートしている。大手コンビニチェーンでアルバイトをしているという人も「恵方巻きの廃棄の量に笑う」と投稿した。

他にも画像付きで、「恵方巻きの廃棄半端ない山積み」「豆じゃなくて恵方巻きで鬼撃退できそうな量の廃棄」といった書き込みが多数寄せられている。

これに対し、ネットでは「26万円分も廃棄って儲かってないだろ?」「食品を無駄にしてまでこの奇習を続ける意味があんの?」と呆れる声が相次いだ。

恵方巻きは元々、関西方面の習慣だったが、1998年にはセブン-イレブンが全国での販売を開始。その後、他のコンビニチェーンやスーパーなどが次々と後追いで販売を始め、一気に「全国区の習慣」ということになった。2013年には、セブン-イレブンだけでも590万本を売り上げたという。

しかし、例年売れ残りが大量に廃棄されることから、結局のところ販売側の「ゴリ押し」でしかないと見る向きもネットには多い。

「スーパー、コンビニ業界が恵方巻きを無理矢理流行らせようとして、多分もう10年くらいになると思うけどこの結果だよ。いいかげんもう諦めろよ」

「いきなりLINEで『恵方巻き予約1人ノルマ20本』とかきた」

また、こうしためちゃくちゃとも思える販売戦略の裏には、アルバイト含め、店員に無理やり買い取らせる「自爆営業」があることも忘れてはならない。今年も1月下旬から、報告ツイートが多数寄せられている。

「会社のノルマ達成の為に今年は恵方巻を8本買わされた」
「いきなりラインで『恵方巻予約1人ノルマ20本』とかきては??無理」

コンビニやスーパーの「自爆営業」といえば、これまでクリスマスケーキやおせちがよく知られていたが、それに恵方巻きが追加され、新たな定番となってしまったようだ。

弁護士の佐々木亮氏も2月4日、ヤフー個人に「【ブラックバイト】今年もノルマで恵方巻を買わされた事例が多発したようです。」という記事を投稿している。

販売ノルマを達成しなかった従業員にノルマ分を自費で購入させることは「違法」と指摘し、「労働者には、不必要な物を買う義務はありません。大事なことなので繰り返しますが、ノルマ不達成分を買う義務は労働者にはありません!」と改めて呼びかけた。

自爆営業で売り上げ維持しても「それは偽りの数字」

厚労省の調査によると、コンビニでバイトする学生の11.6%が「商品やサービスの買い取りを強要された」と回答。佐々木氏はこの数字にも触れ、「これは異常事態です。国も何らかの対策が求められます」と主張。労働者側にも「要らない物は買わないという意思」を店に提示するべきだとした。

「人間関係などがあり、なかなか難しいかもしれませんが、ノルマ分を買わせることがおかしいという認識が広まれば、求める側も求めにくくなってくるはずです」

その上で、コンビニをはじめとした小売チェーンは、この「悪しき風習」を改める必要があるとし、「こうしたことで売り上げを維持しているとしても、それは偽りの数字です。また、いつか労働者からも消費者からも見放される時が来るでしょう」と警告している。

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