ミラノで行われたミーティングの結果、F1の上層部は2017年シーズンの技術レギュレーションを、2月29日までに最終決定することを確約したと英国オートスポーツが報じている。
F1タイヤのサプライヤーであるピレリは、新たな契約が施行される2017年にまつわる問題を解決すべく、本社でミーティングを開いた。F1最高権威者のバーニー・エクレストン、FIA会長のジャン・トッド、フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネに加え、複数のチーム上層部やセバスチャン・ベッテル、フェリペ・マッサ、バルテリ・ボッタス、ニコ・ロズベルグらといったドライバーも出席していた。
議題の最重要項目は2017年のタイヤに関する事項で、ドライバーの希望はよりデグラデーションが少なく、攻められるタイヤを求めている。ピレリは、提案されている計画に対応するためには、今年度中に十分なテストプログラムをこなす必要があることを幾度となく表明している。しかしF1のテクニカルチーフらは、2017年のレギュレーションに関してこれまで意見が一致していない。
全11チームの技術チーム代表者とFIAのチャーリー・ホワイティングが1月29日にヒースローでミーティングを開いたが、事態はむしろ悪化したという。ミーティングでは結論に達することができず、以前にウイリアムズのテクニカルチーフを務めるパット・シモンズが提案した、2018年までの延期すら候補にあがるほどであった。
これによって、ピレリの会長であるマルコ・トロンチェッティ・プロベラやモータースポーツ・ディレクターのポール・ヘンベリーも参加したミラノでのミーティングが、より重要性を持つ結果となった。議題はタイヤだけにとどまらず、2017年以降のルール立案の必要性にまで及んだ。議論のほとんどは建設的なものであり、最終決定には至らなかったものの、今月末までには必要なレギュレーションを発表するとの約束がなされたと、英国オートスポーツは伝えている。
2月29日を期限とする根拠は、3月1日以降は新レギュレーションの施行や現行ルールへの変更に、全会一致が要求されるためである。このため技術チーム代表者らは再度、2月23日にジュネーブで予定されているストラテジー・グループや、F1委員会とのミーティングにも参加することになる。