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マグヌッセン、新生ルノーと契約したのは「発表の前日」

2016年02月04日 06:31  AUTOSPORT web

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ルノーF1のシートを得たケビン・マグヌッセン
新生ルノーF1チームは、ケビン・マグヌッセンを2016年のレギュラードライバーとして起用することを正式に発表。“浪人中”だったマグヌッセンがワークスチームの貴重なシートを獲得した。

 デンマーク出身のマグヌッセンは、2014年にマクラーレンからF1デビュー。初戦で表彰台を獲得したものの、2015年はフェルナンド・アロンソが同チームに加入したため、リザーブドライバーに甘んじていた。

 2015年はアロンソの代役として開幕戦に出場したが、トラブルでスタートすらできず、10月にマクラーレン離脱を発表。今後のキャリアを模索していたところ、ルノーとパストール・マルドナドの契約に問題が生じたため、マグヌッセンにチャンスが回ってきた。

 マグヌッセンは英国オートスポーツの取材に対して、「もし2年間、F1のシートが得られなかったら終わりだと思った」と答えている。

「それでもワールドチャンピオンなら、復帰することができるかもしれない。でも僕のポジションで2シーズン実戦から離れたら、それはF1でのキャリアの終わりを意味する。この契約を決めるか、すべてが台無しになるか、どちらかだった。幸運なことに、うまくいったんだ」

 ワークス体制を敷くルノーで、ジョリオン・パーマーのチームメイトとして2016年を戦えることは、とても大きなチャンスだと考えている。

「これは、とんでもなく貴重なことだ。二度目のチャンスを与えられるドライバーは多くない。僕は、めったにないセカンドチャンスをつかみ、しかもトップチームと契約することができた。どんなに幸せな気分か、とても伝えきれないよ。クルマに乗り込むのが待ちきれない」

 マグヌッセンとルノーの契約が正式に結ばれたのは、発表会の前日だったという。両者は昨年からコンタクトをとっていたが、話し合いが加速したのは今年の1月だ。

「ルノー関係者とは昨年から話をしていたが、まずロータス・チームを引き継ぐことが第一だったから、なかなか話が進まなかった。今年に入ってから、また連絡をとりはじめた。実際に契約するまでは、ずいぶん長く感じたし、うまくいかないと思うこともあった」

 マグヌッセンは今季に向けて、ポルシェのLMP1やメルセデスのDTMマシンをテストしている。

「いくつかの選択肢があった。F1以外のレースカーをドライブできたことは、すばらしい経験だったよ。DTMもLMP1も最高だった。でも、F1に復帰することが、僕にとっては一番のゴールだったんだ」

 マグヌッセンは今週の金曜日にシート合わせを行い、ルノーとともに新たなスタートを切ることになる。