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楠田亜衣奈、『さんくっすん BIRTHDAY』でマイペース全開! 新作&ライブツアーについても語る

2016年02月04日 05:01  リアルサウンド

リアルサウンド

楠田亜衣奈

 楠田亜衣奈が2月1日、東京・Zepp Tokyoでバースデーイベント『さんくっすん BIRTHDAY ~27年前の今日 楠田亜衣奈が生まれるってよ~』を開催した。


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 同企画は楠田がソロ歌手デビューして以降、初めて行なったバースデーイベント。誕生日当日となるこの日の会場は、開演前から熱気に包まれていた。誕生日にふさわしく、プレゼントBOXの形をした風船がステージ上に並ぶなか、開演時刻になると舞台中央に置かれた大型のプレゼントBOXが破裂し、中から楠田が登場した。


 楠田が1stアルバム『First Sweet Wave』より、アップテンポで振りも特徴的な「HO▽HOLIDAY」を披露すると、ステージには彼女と同じ事務所に所属する声優・楠浩子が登場。楠から誕生日をどのように迎えたのか訊かれた楠田は、「テレビ見てました。『関ジャム』でミュージカル俳優さんが『Wキャストは心に闇を抱える』と言っていて『わかる!』と思ってた」と語り、ファンの笑いを誘った。続けて楠田は「何人かからはメッセージをもらいました」と声優仲間などから連絡を受けたことを告白した。


 ここで楠は、先日行なわれた大阪公演で楠田の半生を振り返ったことを明かし、今回は20歳以降のエピソードを話させようとするが、楠田は「わりとほら、ブログとかさかのぼって調べたら出てくるから、話さなくてよくない? 皆さんとの出会いのタイミングも違うだろうから、(思い出は)それぞれが持っていればいいと思う」とマイペースに語り、会場からは温かい笑いが起こった。


 オープニングトークが終了したあとは、「誕生日だからこれをやって欲しい! ムチャブリお願いコーナー」へ。ファンからのリクエストを箱からランダムに選び、それに応えていく企画だ。「今日のイベントが終わったあと、オフショットをTwitterかInstagramに載せてくれると嬉しいです」というリクエストを引き当てた楠田は「わかった!」とこれを了承。「大阪公演の後もTwitterに上げられなかったから、ブログに書こうと思ってるの。今年の目標は『ブログを5回更新する』だから」と昨年は事実上3本の記事しか更新していないブログについて言及し、ファンからは大歓声が巻き起こった。


 その後はなぜか楠がモノマネを披露したり、イケボ(イケメンボイス)やツンデレ風、ラブリーな声でメッセージを要求させられたかと思えば、「バースデーソングを即興で歌って」というリクエストに、なぜかフリースタイルラップで応える一幕も。続けて楠田は、パントマイムや同じ事務所に所属する山口立花子のモノマネでくすサポを楽しませたり、ファッションについて尋ねられ「ZOZOTOWNで買っています」と答えて会場の爆笑を誘うなど、マイペースに進行しつつ、多くのリクエストに応えてみせた。


 リクエストコーナーが終了すると、同じμ'sの一員である飯田里穂から「頼りないくっすん(楠田の愛称)だけど大好きだよ!」という旨のバースデーメッセージが到着。写真集の告知を大胆に挟んでくるというVTRを放送して笑いを誘ったあとは、ステージ上にバースデーケーキが登場した。楠田はケーキに夢中になり、彼女に内緒でスタッフに変装した山口立花子と渡部優衣の存在に気付かないというアクシデントも。4人はここからユルいテンションでトークを繰り広げ、くすサポのペンライトを蝋燭の火に見立てて吹き消したあとは、写真撮影のコーナーへ。ここで楠田は、自身もガーディアン定子を演じる『プリパラ!』真中らぁらの「かしこまっ!」に似た動きであり、「HO▽HOLIDAY」でも取り入れているポージングを「あいなポーズ」と命名したことを伝え、ファンとともにお揃いの決めポーズでの写真撮影を楽しんだ。


 続いて行なわれた「プレゼント抽選会」では、楠田が当選したくすサポの元へ出向き、景品を直接手渡し。このサプライズに会場は沸き、プレゼントを受け取った男性は「一生ついていきます!」と喜びの声を上げた。その後、山口と渡部からそれぞれ「ラジオ番組『楠田亜衣奈・渡部優衣の気分上等↑↑』にちなんだ『↑』マークのピアス」(渡部)と「ネイビーのリュック」が贈られ、4人はステージを後にした。


 ここでイベントは再びライブパートへと突入し、ハードなロックギターが印象的な「Heart's cry」を力強く歌い上げた楠田は「イベントも後半戦!」と宣言。客席から「えぇ~!?」という声が上がると、楠田は「持ち曲(全6曲)考えてよ(笑)! でも、残り4曲で濃厚な時間を過ごせたらいいな」と語り掛け、キュートなポップナンバー「トドケ ミライ!」と鍵盤を全面に押し出したメロディに、楠田の伸びやかな声がマッチする「First Sweet Wave」を熱唱し、ステージを後にした。


 会場はそこで暗転したが、くすサポからの「くっすん!」コールを受け、楠田が再登場。楠田は「27年前の今日に私が生まれてこなければ、みなさんが生まれてなければ、出会うことはなかったんだよね。奇跡だ! みんなのお母さんありがとう!」とトリッキーに感謝の意を述べ、グッズのジャージを全力でアピールした。スタッフから「そろそろ曲へ」というカンペが出されるほどの交流を楽しんだ楠田は、ラストサビで大合唱が起こった「夢のつぼみ」と、楠田と客席が同時にタオルを振り回し、サビでは銀テープが舞った「オーマイダーリン」を熱唱。楽曲の披露はすべて終了した。


 これでイベント終了と思いきや、会場のスクリーンには5月に2ndアルバムをリリースすること、1stライブツアーを行なうことが映し出され、楠田も「今度はイベントではなくライブです! だって、2ndアルバム出しちゃうもーん!」と歓喜の表情で語った。続けて楠田は「2枚目を出させていただけるということは、1枚目を多くの人が手に取ってくれたから。だから2枚目も、くすサポのみんなと一緒に作り上げます」と感謝し、続けて「私もどうなるかわかんないけど、山田マン大先生(山田高弘・音楽プロデューサー)が頑張ってくれてるから」とアルバムの制作状況を明かす一幕も。そして最後は「また、次も一緒に遊んでくれる人ー!? さんくっすん! またねー!」と元気にくすサポへ別れを告げ、バースデーイベントは終了した。


 楠田とくすサポや声優仲間との交流により、彼女の個性的なキャラクターがより浮彫りとなった今回のバースデーイベント。彼女は2ndアルバムでどのように成長を遂げ、“ライブ”として披露してくれるのだろうか。(中村拓海)


※▽は、白抜きハート