ルノーは、GP3チャンピオンのエステバン・オコンを2016年のリザーブドライバーにすることを決定したと、英国オートスポーツが報じた。
昨年11月下旬、メルセデスはオコンの契約オプションを利用し、F1チームの本格的なメンバーにすると決定していた。しかし情報元によるとメルセデスとの話し合いの後、19歳のフランス人ドライバーは、ケビン・マグヌッセンとジョリオン・パーマーの元で、ルノーのリザーブドライバーを務める決断をしたという。
両チーム間で交渉が成立した場合、3日水曜日にギュイヤンクールに位置するルノーのテクノセンターで行われる公式発表会に、パーマーやマグヌッセンらと共に出席することになる。このイベントでは、オコンが在籍していたART GP3チームで代表を務めていたフレデリック・バスールのレーシングディレクター就任も、同時に正式発表される。
オコンは2014年のヨーロッパF3と昨年のGP3でタイトルを獲得した輝かしい経歴をもってルノー入りを果たす。メルセデス・モータースポーツ代表のトト・ウォルフは昨年、2016年のオコンの契約はオープンであり、多くの選択肢があるとの発言をしていた。ルノーのリザーブドライバー就任はほぼ確実となったが、現時点でオコンが別シリーズに参戦するかは不明である。
オコンは昨年メルセデスのリザーブドライバーを務めつつ、DTMに参戦してタイトルを獲得したパスカル・ウェーレインのやり方を踏襲することもできる。またF1に帯同するレースが多いGP2シリーズも可能性のひとつではあったが、除外された模様。昨年オコンは、チャンスがあればDTMに参戦したいと発言していた。