フォース・インディアの共同オーナーであるサハラがチームの株式を売却する意向であることが分かった。サハラの創設者は現在不正行為により刑務所に収監されており、同社は彼の釈放のため資金調達を計画しているという。
サハラ・インディア・パリワールは銀行、生命保険会社、ホテルなどを有するインドのコングロマリットで、2011年にフォース・インディアの株式42.5パーセントを取得、それ以来チーム名称に“サハラ”が加えられている。
しかしサハラ・インディア・パリワールの創設者でありチェアマンのスバラタ・ロイは2014年、インドにおける投資家に対する不正行為により逮捕され、現在刑務所に収容されている。投資家たちに返金し彼を釈放させるため、同社は今週、最高裁判所に対し、資産の一部を売却する許可を求め、その中にはフォース・インディアの株式も含まれていると、ロイターなど複数のメディアが報じた。
現在チームの所有者は3者で、サハラが42.5パーセント、チームプリンシパルのビジャイ・マルヤが42.5パーセント、残りの株式15パーセントはスパイカー時代からの共同オーナー、モルファミリーが所有している。
フォース・インディアは今季に向けてアストンマーチンとパートナーシップ契約について交渉していたが、短期的な将来においてそれが実現する可能性は低くなったと、同チームのチーフオペレーティングオフィサー、オットマー・サフナウアーが最近認めた。
2015年、フォース・インディアはイギリスGPでのVJM08のBスペック導入に伴いパフォーマンスが向上、ベルギー以降は全戦で入賞、セルジオ・ペレスがロシアで3位表彰台を獲得した。フォース・インディアは最終的に136点を獲得、メルセデス、フェラーリ、ウイリアムズ、レッドブルに次ぐランキング5位という、チーム史上ベストリザルトを達成した。
現在チームは「サハラ・フォース・インディア・フォーミュラワンチーム」として活動しているが、サハラが撤退すれば名称変更を強いられることになる。