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1月セールも冬服売れず 百貨店のインバウンド頼み一層濃く

2016年02月01日 22:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

 国内百貨店大手5社が、2016年1月度の売り上げ速報値を発表した。各社ばらつきがあったが、婦人服・紳士服はセール期間に突入したものの全社で振るわず、一方でインバウンド需要の高い化粧品やラグジュアリーブランドの雑貨は各社好調を維持している。

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 今年の1月は中旬に気温が下がったものの、全体的には暖冬だったことで、重衣料や防寒具がセール価格になっても苦戦したという。ブラウスやパンツなどの春物プロパー品には早くも動きがあったが、カバーするには至らなかった。
 会社別では、高島屋とそごう・西武の2社が前年の売上を確保。高島屋は関東地区が落ち込んだが、関西地区がそれ以上に伸び、免税販売額も約1.4倍の増加で全体の売上に貢献した。大丸松坂屋や阪急阪神は基幹店の改装や建て替えの影響が重なり、前年同月より減少。初商の後ろ倒しにより営業日数を一部店舗で減らした三越伊勢丹も前年を割ったものの、伊勢丹新宿本店や、空港型市中免税店のオープンで入店客数が増加した三越銀座店は堅調だった。