先週金曜日の話し合いで結論が出ずに終わった2017年からの新レギュレーションをまとめ上げるため、F1チームのテクニカルディレクターたちは2月中に再び会合を開くようだ。
全11チームの技術チームの代表者とFIAのチャーリー・ホワイティングは、29日にイギリスのヒースローに集まり、検討中の議題について再検討を行った。あるインサイダーは、このミーティングを前に「より良い案を練り上げるどころか、逆にどんどん収拾がつかなくなっていく」と語っていた。
この人物とは別の消息筋が明らかにしたところによると、金曜の会議である程度の進展は見られたものの、「いくつかの問題が未解決のまま残っている」という。
テクニカルディレクターたちは、次の会合で何とかこれらの問題の解決を見出さなければならない。次回の話し合いは、2月23日にジュネーブで行われるストラテジーグループとF1委員会の会合の直前に行われる見通しで、2017年からの新規定について3月1日の期限までに合意するには、それが最後のチャンスになるからだ。この期限をすぎた後に何らかのレギュレーションを決めたり、すでに決まっていることを変更したりするには、全チームが一致して賛成する必要がある。
金曜の会合での最大の議題は、問題点が指摘されているダウンフォース強化案と、FIAが提案した「ハロ」をはじめとするコックピット保護策の検討だったという。このほか、まだ最終決定を見ていない点として、2018年以降のパワーユニット供給価格についての方針もある。これは4つのエンジン・マニュファクチャラーに対し、現在の2000~2500万ユーロを大幅に下回る1200万ユーロでカスタマーチームへの供給を義務付けるものだ。
また、2018年からシーズン中に使用できるギヤボックスの数を1台につき3基までにする案や、来季のタイヤとホイールのサイズ変更による重量増をシャシーの軽量化で相殺すべきかという点も、結論には至っていない。