ウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)の開幕戦デイトナ24時間は現地時間28日、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで公式予選が行われ、SMPレーシングの37号車BR01・ニッサンがポールポジションを獲得した。
一方、雨の予選で総合トップタイムを叩きだしたのは、GTLMクラスに参戦するポルシェ・ノースアメリカの911号車ポルシェ911 RSRを駆るニック・タンディ。昨年のル・マンウイナーが雨の中で上位クラスを上回るタイムをマークしたものの、グリッド順のレギュレーションにより、総合PPからのスタートとはならなかった。
今年で54回目を迎える伝統のデイトナ24時間。予選日となった28日は朝のセッションから雨絡みとなった。現地時間16時からの予選は、GTDクラス、GTLMクラス、PCクラス、Pクラスの順で15分間ずつ実施されたが、徐々にコンディションが悪化していく状況となった。
Pクラスでは、シリーズ初投入となるBR01を駆り、ミカエル・アレシンが2分5秒793をマークしてポールポジションを獲得。タイム的にはGTLMクラスとPCクラスが前方にいるものの、グリッドはP、PC、GTLM、GTDと並ぶレギュレーションとなっているため、明日のレースを先頭からスタートすることとなった。2番手にはエクストリーム・スピード・モータースポーツの2号車リジェJS P2・ホンダが入り、3番手がマイケル・シャンク・レーシングの60号車リジェJS P2・ホンダと、トップ3をLMP2勢が占めた。
4番手には、ウェイン・テイラー・レーシングの10号車コルベットDPが、そして5番手にアレックス・ブルツのドライブしたフォード・チップ・ガナッシの01号車ライリー・フォードDPがつけている。今季からガソリンエンジンにスイッチしたマツダ・プロトタイプは、70号車が10番手、55号車が12番手となっている。なお、オレカFLM09のワンメイクで争われるPCクラスでは、BAR1モータースポーツの20号車が2分5秒708でクラスPPを獲得した。
ウェットコンディションの中、朝のセッションから総合上位に名を連ねていたGTLMクラスでは、911号車ポルシェのタンディが、結果的にはPクラスのPPタイムを大きく上回る2分1秒408をマークしてクラスポールを獲得。2番手にはフレデリック・マコウィッキが2分2秒364をマークして912号車ポルシェが入り、ポルシェ勢がトップ2を独占した。3番手には、BWMチームRLLの100号車BMW M6 GTLMが入り、4番手にスクーデリア・コルサの新型フェラーリ488 GTEがつけている。また注目のフォードGT GTEは、66号車がクラス9番手、67号車がクラス10番手となっている。
そしてGTDクラスでは、パークプレイス・モータースポーツの73号車ポルシェ911 GT3Rがクラスポールを獲得。2番手には、コンラッド・モータースポーツの28号車ランボルギーニ・ウラカンGT3が入った。なお、デイトナ24時間にランボルギーニのマシンが参戦するのは今回が初めてのことだ。
予選後には90分間のナイトプラクティスが行われたが、引き続きウエットコンディションのもと、GTLMクラスを戦うコルベット・レーシングの5号車コルベットC7.Rが2分5秒881のトップタイムをマークしている。
デイトナ24時間の決勝レースは、現地時間30日~31日(日本時間31日~2月1日)に開催される。